この写真(1999年)は、海王星大黒斑の正面向きの画像で、Voyagerが狭角カメラでこれを撮影するのは最後となる。この画像は、海王星への最接近の45時間前に、280万kmの距離から撮影された。確認できる最小の構造は、50kmの規模である。
この画像では、暗い部分と明るい青色の部分の境界に、ふわふわとした白い雲が見える。暗い境界線と、白い巻雲状の部分の両方からなる、この風車状(渦巻き状)の構造は、反時計回りに回転する暴風圏の存在を示唆している。白い雲の中の周期的な小規模のパターンは、おそらく波で、継続時間が短く、海王星が1回自転する間に消えてしまう。
このカラー合成画像は、狭角カメラのクリアフィルタとグリーンフィルタからできたものだ。Voyagerミッションは、JPLが、NASAの宇宙科学応用局のために実施した。
提供:JPL