「Voyager 2号」によるこのドラマチックな写真は、天王星のリング全体で小さな粒子が連続的に分布している様子を示している。Voyager 2号はこの画像を、天王星から23万6000kmの距離で、天王星の影の中から撮影した。解像度は約33kmである。
この独特の形状はVoyagerが最大の位相角でリングを撮影したもので、ほかの角度からは見えない微細なちり粒子の線を見ることができる。以前から知られているリングはすべて写っているが、この画像で最も明るく写っている部分のいくつかは、以前は観測されていなかった明るいちりの線である。
この独特の形状と、96秒という長い露出時間を組み合わせ、Voyagerの広角カメラのクリアフィルタを通して撮影することで、この目を見張るような観測が可能になった。この長時間露出によって、目に見える不均一なしみと、星が動いた跡の線ができている。
Voyager計画は、NASAのためにジェット推進研究所(JPL)によって管理された。
提供:JPL