米求人サイトのGlassdoorによると、Facebookはもう最高の職場ではないようだ。
Glassdoorが発表した2019年版「働きやすい会社」100社(米国)のリストで、Facebookは前回の首位から7位に転落した。このランキングは従業員からのフィードバックに基づいている。
今回のランキングでは、経営コンサルティング会社のBain & Companyが首位に立った。計29のIT企業がリストに入り(前回の28社から増加)、その中にはLinkedIn(6位)、Google(8位)、Microsoft(34位)、Apple(71位)、が含まれる。HP Inc.(87位)は、Glassdoorが2008年にこのランキングを始めてから、今回初めて上位100位内に入った。
Bain & Company、Google、Appleの3社のみが、ランキングの開始以来、毎年上位100社入りを果たしている。
Facebookの首位陥落は、2018年が同社にとって試練の1年となったことが影響しているとみられる。ロシアがFacebookを利用して2016年の米大統領選挙に干渉した問題や、英政治コンサルティング企業Cambridge Analyticaが最大8700万人分のFacebookユーザーのデータを不正に流用していた問題などがあった。
また、Facebookの従業員が職場の問題を明らかにした。11月、同社の元マネージャーが全従業員に送ったメモを公開した。そのメモには、同社に「黒人問題」があると書かれていた。さらに、これまで以上に多くのFacebookの従業員が、同社を退職したかつての同僚と連絡を取り、他社での仕事を紹介してほしいと頼んでいるとも報じられた。
Glassdoorは、同サイトに寄せられた匿名の企業評価に基づいてリストを作成している。Glassdoorによると、サイトで評価を行ったFacebookの従業員は、同社の給与と福利厚生を高く評価し、5点満点中4.6点としている。同社にとって最も評価が低かったのはワークライフバランスの3.9点だ。
「ワークライフバランスはひどいものだ。私のチームは全員、所定労働時間を超えて、夜も週末も働いている。そうしなければならないと誰かがはっきり言うわけではないが、競争の激しい環境なので、大概は時間外労働をすることになる」と、ある従業員はレビューで述べている。
Bain & CompanyがGlassdoorの「働きやすい会社」リストで首位に立つのは今回が4度目。同社は2012年、2014年、2017年にも首位になっている。2019年版リストの上位10社は以下の通り。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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