米国自由人権協会(ACLU)と電子フロンティア財団(EFF)の弁護士は米国時間11月28日、米司法省とFacebookが関わる訴訟での非公開判決の開示を求める申し立てを行った。これは、米司法省が「Messenger」上での通話の盗聴をFacebookに強制しようとしたカリフォルニア州の訴訟に端を発している。
この訴訟は、8月にReutersによって最初に報じられた。報道によると、「MS-13」と呼ばれるギャングによるFacebook Messenger上での音声通話をめぐるもの。Messengerにはエンドツーエンドの暗号化が実装されているため、当局の要求に応じることはできないとFacebookは主張したとされる。
報道によると、当局側は協力を拒否したFacebookを法廷侮辱罪に問おうとしたが、Facebookにエンドツーエンド暗号化を解除させることはできなかったという。
この連邦訴訟の記録は非公開とされている。この結果はプライバシーと政府の監視に関する今後の訴訟に重要な意味を持つと、ACLUは11月28日の申し立てで主張した。
ACLUの監視およびサイバーセキュリティ担当弁護士のJennifer Granick氏は声明の中で、「政府が国民のオンラインプライバシー権を保護する措置を解除できると考えた理由、そして、政府が別のサービスにセキュリティ機能を弱めさせようとした場合に国民が自分の権利を守る方法について、国民には知る権利がある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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