ドイツが最新の戦闘機の力によって第一次世界大戦に勝利しそうな情勢になったとき、米軍はフランスの「Spad XIII」の力を借りた。国立米空軍博物館によると、Spad XIIIは220馬力のエンジンを積んだ小型機で、最高速度はドイツの戦闘機より約10マイル(約16.09km)速い時速135マイル(約217.3km)だったという。「Spad XIIIのエンジンの上には、口径0.303インチ(約7.696mm)の機銃『Vickers』が2挺搭載されていた。それぞれ400発の弾薬を搭載しており、パイロットは2挺の銃を別々に発砲することも、同時に発砲することもできた。技術的な問題のために1917年後半までは生産が円滑に進まなかったが、1919年に生産が終了するまでに9社が計8472機のSpad XIIIを生産した」(同博物館)
「米国は戦闘可能な自前の戦闘機を持たずに第一次世界大戦に参戦したため、米陸軍航空隊は連合国が製造した戦闘機を調達した。『Nieuport 28』が不適格であると判断されたため、米陸軍航空隊はSpad XIIIを主力戦闘機として採用した。終戦までに、米陸軍航空隊は893機のSpad XIIIをフランスから購入している。米国の16の戦闘機中隊のうち、15はSpad XIIIで編成されていた」(同博物館)
提供: Daniel Terdiman/CNET