米国のどこかの、静かだがセキュリティレベルの非常に高い米空軍基地内に、運送用コンテナサイズの管制室がある。そこでは、空軍の技術者がスクリーンをじっくり見つめながら、ジョイスティックを使って、はるか数千マイル(数千km)離れた場所での無人機による戦闘を始める。
こうした若者たちは、兵士と聞いて想像する筋骨たくましい海兵隊員のようには見えない。しかし2001年以来、彼らは他国の兵士を数多く殺してきた。そしてその後は毎晩自宅に戻り、安全な自分のベッドで眠りにつく。
それは、米国にとっての戦争の姿が変わりつつあることを示している。そしてその変化は急激に訪れている。米空軍は、2023年までに空軍の攻撃機の3分の1が無人機になるとしている。
この写真に写っているのは、「イラクの自由作戦」戦闘任務から帰還した「MQ-1 Predator」無人航空機と「F-16 Fighting Falcon」だ。どちらの航空機にも、情報収集、探査、偵察機能があり、同時に地上の部隊や基地防衛を支援するために弾薬類を装備している。
空軍は、無人機による戦闘はまだ初期段階にあると考えているため、こうしたパイロットを必要としない飛行機は、これから起こることのヒントでしかない。こうした武器は、GPSを利用して、検知されないような高度を自ら飛行できる。それらは、ジェット機よりも軽量で、効率が良く、燃料はジェット戦闘機の300分の1しか消費しない。
提供: U.S. Air Force/1st Lt. Shannon Collins