第一次世界大戦で使用された観測気球「Caquot Type R」。この気球を利用することで、米軍の兵士は敵陣内を最大40マイル(約64.37km)まで見渡して、敵軍の動きやそのほかの活動の偵察を試みることができた。Caquot Type Rは水素気球で、ガス容積3万2200立方フィート(約911.8立方m)、全長92フィート(約28.04m)、直径32フィート(約9.754m)だった。
国立米空軍博物館は次のように説明している。「乗員2名をバスケットに乗せ、進路記録機器や通信機器のほかに係留索の重量を加えても、(最大)4000フィート(約1219m)の高さまで持ち上げることができた。第一次世界大戦で、米国の気球偵察員は基地や軍需品集積場といった標的への砲兵射撃を指示した。発見した敵機は1万1000機以上で、敵軍が線路や道路を通過するのを捉えた事例は1000件以上、さらに400門以上の砲台を発見した」
第一次大戦では多くのCaquot気球が生産された。
提供: Daniel Terdiman/CNET