注目のAV機器から最新ロボットまで--CEATEC JAPAN 2006見どころガイド

坂本純子(編集部)、加納恵(編集部)、写真:津島隆雄2006年10月04日 02時19分
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 10月3日、映像・情報・通信の国際展示会、CEATEC JAPANが幕張メッセで開幕した。10月7日まで開催される。

 CEATEC JAPAN 2006は、「デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス」をテーマに、昨年を上回る807社・団体(昨年:788)が出展している。

 次世代テレビとして注目を集めるSEDは、55型の大画面テレビを入れ替え制のショー形式で展示しており、整理券を配布するほどの人気ぶりだ。

SED 55V型の大画面モデルが登場したSEDブース。入場する際は整理券が必要になる

 また、DLNAや電力線通信(PLC)といったデジタルホームネットワークの展示も「ホーム&パーソナルゾーン」の各ブースで目立つ。まさに、デジタル技術や通信技術の進化により、放送や通信といった異なるメディアが融合する「デジタルコンバージェンス」を感じることができそうだ。

 今回の見どころをピックアップしてお伝えする。

SEDブースが大盛況、レコーダーもフルHD時代へ突入

 薄型テレビ、デジタルレコーダー、ビデオカメラと今年に入り、ハイビジョン対応製品がグっと増えたAV製品。CEATEC会場では、このハイビジョン化の一歩先を行く、フルハイビジョンモデルが顔をそろえた。

 最もフルHDモデルが数多く登場した薄型テレビの中で目を引くのが、SEDブースだ。55V型の大型モデルが登場し、ブース内では映画、テレビ、ビデオカメラなどさまざまなタイプの映像視聴が可能。SEDならではの色鮮やかさ、コントラスト比などの高画質映像はもちろん、フルHD、大画面、次世代デバイスと3拍子揃った製品内容は見逃せない。

 フルHDモデルの小型化が進むプラズマテレビでは、既発売の50V型モデルをパイオニアが、開発発表済みの42V型モデル日立ブースにて展示されている。日立ブースでは42V、50V、60V型と発売前のフルHDプラズマを一度にチェックできる。

Blu-ray CEATEC開催初日に発表会を行ったソニーのBlu-rayレコーダー

 デジタルレコーダーでは、CEATEC会場にて発表会を行ったソニーBlu-rayレコーダーをはじめ、各社のBlu-rayモデルを一堂に見ることができる。発売前のパナソニックブルーレイ「ディーガ」のほか、日立、三菱電機、パイオニア、シャープなど各社のブースで参考出品がされている。なお、ソニーブースでは、来月に発売を控える次世代ゲーム機PS3が展示されている。実際にプレイできるほか、展示もこれまでになく触れられそうな近い距離に展示されている。

 Blu-rayの対抗馬として注目を集めるHD DVDでは、既に製品を発売している東芝ブースにレコーダー、プレーヤーが展示されている。見どころはスリムタイプになったプレーヤーとHD DVDドライブを搭載したノートPC「Qosmio」の参考出品。いち早くフルHDレコーダー、プレーヤーを具現化しているだけに、第2フェーズへの突入が期待される。

 両規格ともに専用ブースでは、最新製品をくまなくチェックできる。ハード同様にディスクも展示されているので、忘れずに見ておきたい。

一気に現実味を帯びてきたホームネットワーク

dlna 対応機器どうしであれば、面倒な手間なくデータのやりとりができるのがDLNAのメリットだ

 ハイビジョン製品以外で目立ったのが、DLNA(Digital Living Network Alliance)、PLC(Power Line Communications)などのホームネットワーク関連展示だ。特にPLCは実用化への見通しが明確になってきたため、昨年に比べ具体的な展示が増えてきている。また、DLNAブースでは、ヤフーが独自に開発している「Yahoo!デジタルホームエンジン」も注目だ。専用のネットワーク機器を通じて、DLNA対応テレビでYahooのニュースや映像といったコンテンツを楽しめるというものだ。

 有料放送の増加やデジタルレコーダーの普及など、家庭内に1つしかないコンテンツを各部屋で共有したいというニーズは既に高まっており、ホームネットワークの実用化は必須。これらのブースではそんなニーズを満たす近い将来を垣間見れる絶好の機会だ。

25度の坂もS字の平均台も登り切るロボット登場

25度の急な坂を登り切った「ムラタセイサク君」 25度の急な坂を登り切った「ムラタセイサク君」

 また、ロボットが随所のブースで見られたのも、今年の特徴のひとつだ。村田製作所のCMでおなじみの自転車型ロボット「ムラタセイサク君」(ビデオアーカイブに秘密を集めた動画を掲載)が大きな注目を集めていた。胸に埋め込まれた円盤を回転させることで傾きを打ち消す力を発生させ、姿勢を保つことができるという。今年は、25度の急な坂を助走なしで登り切るほか、S字の平均台も絶妙なバランスで渡りきる。さらにはバック走行で車庫入れもできるなど、昨年よりも大幅にパワーアップしている。また、BluetoothによりケータイやPCと無線でリンクし、音楽の再生も可能だ。このほかにも、NECブースの会話ができるロボットエージェント「CG PaPeRo」、富士通ブースの店内などを案内してくれるロボット「enon」など、ロボットの展示も目立っていた。

デジタルラジオ端末試作機登場

左:NTTドコモ、右:KDDI 左:NTTドコモ、右:KDDI

 今月から始まるナンバーポータビリティで注目される、携帯電話の新端末も注目だ。NTTドコモ、KDDIの各ブースでは最新ラインアップがズラリと勢ぞろいしている。10月1日からボーダフォンから社名変更したソフトバンクの携帯電話は、自社ブースはないが、シャープや東芝など各端末メーカーごとに展示されている。実際に手にとって見るチャンスだ。

 また、ワンセグケータイの次は、デジタルラジオ対応端末に注目だ。デジタルラジオは、クリアな音声放送に加えて、文字や写真などの静止画、簡易動画、データ放送などが楽しめるというもの。KDDI、NTTドコモブースともに試作品が展示されており、サンプル番組の音をヘッドホンで聞けるようになっている。なお、NTTドコモブースでは、同日発表のあった音楽配信サービス「ナップスター」(参照記事)の14日間無料体験チケットを配布している。

45gのケータイ充電機など燃料電池も注目

NTTドコモの燃料電池を使った充電機 NTTドコモの燃料電池を使った充電機

 また、NTTドコモのブースでは、燃料電池を使った充電機の試作品も展示されている。こちらは45gと超軽量で24×24×70mm、電池パック3つ分のチャージが可能という。カラーも赤・青・白と3種類そろい、デザインもスタイリッシュに仕上がっている。昨年のCEATECでも燃料電池が注目を集めていたが、今年は実際に動いているオーディオプレイヤー東芝のgigabeatも登場。東芝、松下らがノートPC向け燃料電池などを展示している。

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