「ディスクのパイオニア」が満を持して作ったユニバーサルディスクプレーヤー/パイオニア「UDP-LX800」(ユニバーサルディスクプレーヤー)
レーザーディスク(LD)を長く手がけ、1980年代から「ディスクのパイオニア」と言われた同社が、光ディスクプレーヤーの集大成として発売した「UDP-LX800」。期待に違わず素晴らしい出来栄えで、ディスクプレーヤーに長けるパイオニアの伝統芸が発揮されている。
パイオニアの哲学は、ディスクの中に埋め込まれている情報量をいかに掘り出して、高画質化、高音質化を目指すか、だ。そのため、しっかりとしたピックアップを用いて情報を読み取り、振動を抑える、高品質なデバイスを採用するなど、非常に基本に忠実な造りを採用。
LD時代は解像度が低かったこともあり、輪郭を強調する傾向にあったが、Ultra HD Blu-rayでは、元の高解像度を生かした生成りの映像再現と、情報量の多い音楽再現力を確保している。
HDMI接続時に、電源から出力までアナログ音声回路を完全にオフにする「トランスポート機能」は特に効果的。デジタルの音質はもちろん画質面もハッとするほど変化する。細かいコントラストや立体感が増し、ビビットさも加わる。人間の感覚に重きを置いた絵作り、音作りからは、どんな手段を使っても最高の画質と音を作り上げたいという強いこだわりを感じた。