オハイオ州デイトン発--航空戦の歴史が好きな人にとって、当地のライトパターソン空軍基地にある国立米空軍博物館ほど魅力的な訪問先はないだろう。
米CNETのDaniel Terdiman記者は同博物館を訪れ、米国史上最も重要な航空機の数々を見学した。
同博物館に展示されている航空機で最も印象的なのは、おそらく「B-2 Spirit」ステルス爆撃機だろう。最初の機体は1988年11月22日にカリフォルニア州パームデールの格納庫からロールアウトされた。同博物館は次のように説明している。「B-2 Spiritは、『全翼機』設計の航空力学的効率を、複合剤や特殊コーティング、機密のステルス技術と融合させた。その結果、極めて高度な防空レーダーシステムをもってしても、B-2を探知するのは事実上不可能になった。ミズーリ州のホワイトマン空軍基地に配備されたB-2はやがて、1999年にセルビアで実施された『アライドフォース作戦』、2001年にアフガニスタンで実施された『不朽の自由作戦』、2003年にイラクで実施された『イラクの自由作戦』で、その戦闘能力を証明することになる」
「典型的な戦闘任務の場合、乗組員は2名だけで(パイロットが左側の座席、指揮官が右側に座る)、ホワイトマン空軍基地から目標地点まで無着陸飛行した後、基地に帰還していた。これらの任務は通常、30時間以上に及び、空中給油が何度も必要になる。B-2各機には、最大4万ポンド(約1万8140kg)の精密誘導兵器が搭載された」(国立米空軍博物館)
提供: Daniel Terdiman/CNET