IEの15年間 |
MicrosoftのブラウザIE誕生15周年を機に、その進化の歴史を振り返る。
1995年:「Internet Explorer 1.0」
IEの最初のバージョンは1995年8月、MicrosoftがWindows 95をリリースしてから1カ月後に登場した。このブラウザはOSの一部ではなかったが、Microsoft Plusアドインに含まれるInternet Jumpstart Kitの一部だった。
1995年:「Internet Explorer 2.0」
1995年11月、MicrosoftはInternet Explorer 2.0をリリースした。これは同社で初めて「Macintosh」とWindowsの両方をサポートするブラウザだった。またSSLプロトコル、HTTP Cookie、インターネットニュースグループに対応した。
1996年:「Internet Explorer 3.0」
1996年8月にリリースされたIE3は、電子メール、GIFおよびJPGファイルの表示に対応し、追加アプリケーションなしでストリーミング音声の直接再生が可能になった。
1997年:「Internet Explorer 4.0」
IE4ではダイナミックHTML(DHTML)に対応した。これによりメニューを展開したり画像を動かしたりできるインタラクティブなウェブサイトの表示が可能になった。またIE4では、それまでIEの一部だったメールリーダーとニュースグループリーダーの機能を向上させた「Microsoft Outlook Express 4」が登場した。
1998年:「Internet Explorer 5.0」
1998年9月にリリースされたIE5では、DHTMLのサポート範囲が拡大されるとともに、より柔軟な個人設定が可能になった。
2001年:「Internet Explorer 6」
Windows XPの一部としてリリースされたInternet Explorer 6は、長年にわたりウェブブラウザの標準となり、やがてそのことがMicrosoft自身を含む業界全体にとっての悩みの種となった。Microsoftはユーザーをセキュリティが強化された新しいバージョンに移行させるのに苦戦している。
2006年:「Internet Explorer 7」
Windows XP Service Pack 2のユーザー向けに2006年10月にリリースされ、その後Windows Vistaに組み込まれたIE7は、タブブラウジングに対応し、マルウェア対策が強化されている。
2009年:Internet Explorer 8
2009年3月にリリースされたInternet Explorer 8は、Microsoftが基礎となるブラウジングエンジンの刷新を図ったもの。その他には、ウェブサイトの一部から小さな「ウェブクリップ」を作成する機能や、選択したテキストに対して特定の操作を実行する「アクセラレータ」などがサポートされるようになった。IE8はWindows 7にも組み込まれた。
2011年?:Internet Explorer 9
Internet Explorer 9は次回予定されているIEのメジャーアップデートで、HTML5サポートの強化、JavaScriptエンジンの高速化、PCのグラフィックスチップを利用したテキストとグラフィックスのアクセラレーションの追加が予定されている。Microsoftはプラットフォームプレビュー版をいくつかリリース済みで、ベータ版が2010年9月にリリースされる予定だ。最終版のリリース時期については明らかにしていないが、2010年内にリリースされる可能性は低そうだ。
出典:Microsoftおよび米CNET
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。