何年もの間、「Firefox」などの競合ブラウザにシェアを奪われてきたMicrosoftの「Internet Explorer」(IE)が、ここへ来て2カ月連続でシェアを伸ばしたことが明らかになった。
ウェブ調査会社Net Applicationsの「Netmarketshare」によると、IEは2010年7月に60.74%のシェアを獲得したという。これは6月の60.32%より高く、市場シェアが60%を割り込んだ5月に比べると1ポイント近くの増加となっている。
MicrosoftのRyan Gavin氏は、米国時間8月1日付のブログ投稿で次のように述べている。「先月、IEの全世界での利用シェアが拡大したという報道を目にしたが、この喜ばしいニュースが今日また届いた。(中略)最も興味深いのは、『Internet Explorer 8』(IE 8)が引き続き世界で最も成長の速いブラウザの地位を確保していることだ。IE 8は7月に世界シェアを0.98ポイント増やし、今では全世界で使用されているブラウザの30%以上を占める。また、米国ではIE 8のシェアが3カ月連続で伸びた」
Microsoftは、新しいテレビCMキャンペーンを展開するなど、IE 8のプロモーションを積極的に行っている。加えて、「Windows 7」の販売好調も追い風になっているようだ。
しかし一方で、Appleの「Safari」も新たな節目に達している。6月に4.85%だったSafariの市場シェアが、7月に初めて5%を超えたのだ。
これに対し、Mozillaの「Firefox」とGoogleの「Chrome」はどちらも7月にシェアをやや落とした。特に、Chromeがシェアを落とすのはここ最近なかったことだ。ただし、Firefoxのシェアが6月の23.81%から22.91%に下がったのに比べ、Chromeのシェアは6月の7.24%から7.16%と、下げ幅は小さい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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