海外テクノロジ業界の14の失敗--画像で振り返る2014年 - 11/14

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年12月23日 08時00分
4. Appleの完ぺきなイメージに入ったわずかなヒビ

 2014年もAppleにとっては当たり年となった。ライバルのサムスンが振るわない一方で、「iPhone」はスマートフォン業界で優位に立ち続けている。だが、Appleにもきまりの悪いことがなかったわけではない。

 セキュリティに関して最も目立った失態は、女優のJennifer LawrenceさんやモデルのKate Uptonさんといった有名人のヌード写真が盗み出された事件だ。写真は、有名人がプライベートで使っている「iCloud」アカウントから流出したものとされている。Appleは画像漏えいの原因がセキュリティアーキテクチャの不備にあることを否定したが、ハッキングの危険性について顧客にもっと警告しておくべきだったということは認めている。これを受けて、iCloudのセキュリティ警告が強化された。

 その次が、iPhoneと「iPad」向けの「iOS 8.0.1」アップグレードだ。もともとは「iOS 8」のエラー修正が目的だったが、携帯ネットワークに接続できない、「Touch ID」指紋センサが機能しないなど、もっと大きな不具合がiOS 8.0.1自体に発生してしまった。Appleの名誉のために言っておくと、同社は比較的短期間のうちに修正版の「iOS 8.0.2」をリリースした。また、次の「iOS 8.1」では、人気の「Camera Roll」フォルダが「Photos」アプリに戻ってきた。

 そのほか2014年のマイナスイメージとしては、Appleにサファイアガラスを供給していたGT Advancedが、その破産の原因がAppleの慣行にあると非難して公然と争ったこと、U2の最新アルバム「Songs of Innocence」がユーザーの希望に関係なくユーザーの「iTunes」リストに一斉にダウンロードされたことに対する反発、そして「iPhone 6 Plus」が曲がりやすいとして議論が巻き起こった「Bendgate」問題などが挙げられる(Appleは、曲がりやすいという苦情を寄せた顧客は9人だけだったと主張している)。

 プラス面としては、AppleのCEOであるTim Cook氏が多様性について強い支持の姿勢を打ち出し、自分が同性愛者であることを初めて公にしたことだろう。「AppleのCEOが同性愛者であると聞けば、自分が何者なのかということに折り合いをつけられず苦しんでいる人の助けになるかもしれない。孤独を感じている人の慰めにもなるだろうし、平等を訴える人の力になり得る。そう考えれば、私自身のプライバシーと引き換えにする価値はある」(Cook氏)
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4. Appleの完ぺきなイメージに入ったわずかなヒビ

 2014年もAppleにとっては当たり年となった。ライバルのサムスンが振るわない一方で、「iPhone」はスマートフォン業界で優位に立ち続けている。だが、Appleにもきまりの悪いことがなかったわけではない。

 セキュリティに関して最も目立った失態は、女優のJennifer LawrenceさんやモデルのKate Uptonさんといった有名人のヌード写真が盗み出された事件だ。写真は、有名人がプライベートで使っている「iCloud」アカウントから流出したものとされている。Appleは画像漏えいの原因がセキュリティアーキテクチャの不備にあることを否定したが、ハッキングの危険性について顧客にもっと警告しておくべきだったということは認めている。これを受けて、iCloudのセキュリティ警告が強化された。

 その次が、iPhoneと「iPad」向けの「iOS 8.0.1」アップグレードだ。もともとは「iOS 8」のエラー修正が目的だったが、携帯ネットワークに接続できない、「Touch ID」指紋センサが機能しないなど、もっと大きな不具合がiOS 8.0.1自体に発生してしまった。Appleの名誉のために言っておくと、同社は比較的短期間のうちに修正版の「iOS 8.0.2」をリリースした。また、次の「iOS 8.1」では、人気の「Camera Roll」フォルダが「Photos」アプリに戻ってきた。

 そのほか2014年のマイナスイメージとしては、Appleにサファイアガラスを供給していたGT Advancedが、その破産の原因がAppleの慣行にあると非難して公然と争ったこと、U2の最新アルバム「Songs of Innocence」がユーザーの希望に関係なくユーザーの「iTunes」リストに一斉にダウンロードされたことに対する反発、そして「iPhone 6 Plus」が曲がりやすいとして議論が巻き起こった「Bendgate」問題などが挙げられる(Appleは、曲がりやすいという苦情を寄せた顧客は9人だけだったと主張している)。

 プラス面としては、AppleのCEOであるTim Cook氏が多様性について強い支持の姿勢を打ち出し、自分が同性愛者であることを初めて公にしたことだろう。「AppleのCEOが同性愛者であると聞けば、自分が何者なのかということに折り合いをつけられず苦しんでいる人の助けになるかもしれない。孤独を感じている人の慰めにもなるだろうし、平等を訴える人の力になり得る。そう考えれば、私自身のプライバシーと引き換えにする価値はある」(Cook氏)

提供: CNET

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