6. 醜いGamerGate
「GamerGate」が実際のところ何を支持しているのか、ということには議論の余地がある。一方では、ゲームジャーナリズムにおける偏見も告発しているが、他方ではビデオゲームにおける女性の描写に疑問を投げかけた批評家に対する攻撃まで発生している。だが、はっきりしているのは、卑劣で醜い嫌がらせがGamerGate運動の特徴になってしまったことだ。
フェミニストでメディア批評家のAnita Sarkeesian氏(写真)は、ユタ州立大学での講演中止を余儀なくされた。「(講演を中止しなければ)米国史上最悪の学校銃撃事件を起こす」という匿名の強迫電子メールが届いたためだ。独立系のゲーム開発者Brianna Wu氏は、強迫を受けたうえに住所をオンラインで公開されてしまったため、転居せざるを得なくなった。GamerGateの中心的な開発者であるZoe Quinn氏も、個人情報を公開されて、やはり転居している。
ゲーム業界は注意を向け始めたところだ。ActivisionのBlizzard Entertainment部門の責任者であるMike Morhaime氏は、こうした嫌がらせが「ゲームに関わる者としてのわれわれの評判を傷付けている」と語った。Adobeは、GamerGateを支持しないという立場を明確に打ち出している。
提供: Feminist Frequency