2. 瞬く間に失速したAmazon初のスマートフォン 「Fire Phone」を覚えているだろうか。覚えていなくても問題ない。そういう人は大勢いるはずだ。Amazon初のスマートフォンは鳴り物入りで登場した。Amazonと協力キャリアとして提携したAT&Tは大規模なマーケティングを行うと約束した。Fire Phoneには際立った機能が2つあった。3D画像の表示を可能にする4つの前面カメラと、「Firefly」物体認識アプリだ。Fireflyアプリは、現実世界の商品のバーコードなどのデータをスキャンすることで、その商品をAmazon.comから簡単に購入できるというものだ。 しかし、Facebookが1年前にスマートフォンの失敗で学習したように、デバイスに有名なブランドを冠しても、成功が保証されるわけではない。Fire Phoneに搭載されたカスタムバージョンの「Android」は、「Google Maps」や「Gmail」といった重要なGoogleアプリをサポートしない。AT&Tのマーケティング面での後押しはすぐに弱まり、発売から2カ月後、Fire Phoneの価格は99セント(契約付き)まで下がった。先述した異彩を放つ機能はどう受け止められたのだろうか。顧客は気にもとめなかったようだった。Amazonは価格設定を誤ったことを認めている。Amazonの「Kindle Fire」が低価格によってファンを獲得したのに対し、消費者は契約付きで200ドルというFire Phoneの価格にあまり魅力を感じなかった。Amazonは、次のバージョンではもっとうまくやるかもしれない。
提供: CNET
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