Microsoftの「Surface 2」は、2012年の「Surface RT」から大きく改善された。処理はより高速に、スクリーンもよりシャープになり、カメラもグレードアップした。古いモデル(まだ購入することができる)と新しいモデルのどちらを買うか迷っているのであれば、100ドル高くても、絶対に新しいモデルを購入すべきだ。しかし、より適切な質問は、そもそもSurfaceシリーズが読者に合った選択かどうかだろう。
Surface 2には2つの大きな問題があり、そのせいで真に優れたデバイスになれないでいる。第1の問題は、無料で同梱されているMicrosoftの「Office 2013」を除けば、Windows RTには従来のWindowsプログラムとの互換性がないということだ(つまり、読者が現在XPやVista、Windows 7のマシンで使っている古いWindowsのプログラムは動作しない)。第2に、Windowsのアプリストアは、オープンした2012年に比べれば量の面でも質の面でもよくなっているが、AmazonやApple、Googleのアプリストアと比較するとあまりにも貧弱だ。
従来のソフトウェアとの互換性を求めているのであれば、代わりに「Surface Pro 2」を選ぶという方法もある。こちらは、基本的な外見や感触はSurface 2と同じだが、完全なバージョンのWindows 8.1を搭載しており、古いWindowsのプログラムも問題なく動かすことができる(ただしそれには、少なくとも光学ドライブを入手する必要があるが)。しかし、弱点もいくつかある。Surface Pro 2は価格は2倍で、Officeも同梱されず、バッテリ持続時間も短い。また、このレビューで紹介するSurface 2よりも厚く、重さもある。
そもそも、キーボード付きタブレットであり、Windows 8.1が搭載されているASUSの「Transformer Book T100」が349ドルであることを考えれば、前述のソフトウェアの制約を考慮すると、449ドルのSurface 2はかなり高い。
Microsoftが提供するパッケージは、前モデルよりもよくなっているものの、Surface 2は基本的に初代と同じ問題を抱えている。Windows RTが抱えている問題、そして「Windows Store」の状況が改善されない限り状況は変わらないだろう。
背面がシルバーグレーになっていなければ、Surface 2とSurface RTのデザインの違いにはなかなか気づかないかもしれない。しかし、この新型タブレットは、多くの点で少しずつ改善されている。
ボディはほんの少し薄くなり、重量もわずかに軽くなった。また、キックスタンドは、24度と40度の2つの角度で利用できるようになった。40度の角度にすると、重心が低くなるため、膝の上に置いてタイプできるようになる。膝の上に置いたままタイプするのが難しいのは、筆者が先代モデルで抱えていた不満の1つであったため、この問題が改善されたのはありがたい。しかし、太ももが露出している状態で使うと、金属が肌に食い込むという問題は変わっていない。また、マシンをシャットダウンするために電源ボタンを長押しすると、意図せずに角度が40度に下がってしまうことがよくあった。
Microsoft Surface 2 | Microsoft Surface | Apple iPad Air | Apple iPad 2 | Google Nexus 10 (2012) |
|
---|---|---|---|---|---|
重量 (ポンド/g) |
1.49/676 | 1.5/680 | 1/469 | 1.33/601 | 1.33/603 |
幅 (インチ/mm、横向き) |
10.8/275 | 10.8/275 | 9.4/240 | 9.5/241.2 | 10.4/263.9 |
高さ (インチ/mm、横向き) | 6.8/173 | 6.8/173 | 6.6/169.5 | 7.31/185.7 | 6.9/177.6 |
厚さ (インチ/mm) |
0.35/8.9 | 0.37/8.9 | 0.29/7.5 | 0.34/8.8 | 0.35/8.9 |
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