ベルリン発--ちょっと微妙な革風の外装の下に、8コアプロセッサと3GバイトのRAMを搭載したサムスンの「GALAXY Note 10.1(2014年エディション)」は、既存のタブレットを超えるパワーを発揮する製品となる可能性がある。
ベルリンで開催されたテクノロジ見本市「IFA 2013」で新しいGALAXY Note 10.1(2014 Edition)が「GALAXY Note 3」やスマートウォッチ「GALAXY Gear」とともに発表された。GALAXY Note 3と同様、GALAXY Note 10.1の背面は新たに、手縫いの革風のデザインに仕上げられ、高級感を醸し出している。これはおそらく以前の「GALAXY Note」製品や「GALAXY S4」が採用していた、つやつやしたプラスチック製の背面が批判を呼んだためだろう。
GALAXY Note 3や、それ以前の中型サイズの製品は、携帯性を捨て去ることなく大画面を使用したいと考えている人たちのために作り出された、携帯電話とタブレットの隙間を埋める製品だというところまでは理解できる。しかし、10インチ画面を搭載したGALAXY Noteが初めて発売された時、同社の「GALAXY Tab」とどのように差別化されているのかとわれわれは頭をひねってしまった。
だが、8コアプロセッサと便利な「S Pen」、強化されたマルチタスク機能を搭載したGALAXY Note 10.1は今や、GALAXY Tabの亜種とは言えなくなってきている。
GALAXY Note 10.1には、ひとまわり小さいGALAXY Note 3と同様に、新たなマルチタスク機能や、「S Pen」というスタイラスを活用する新機能が搭載されている。今まではスタイラスというと、小さく精度の低い画面上に表示された小さなボタンやアイコンを確実に押すためのものであった。しかし画面サイズが10インチ級になり、タッチスクリーンもホーム画面上のウィジェットに軽く触れるだけで敏感に反応するようになると、スタイラスは少し時代遅れなものに感じられるようになった。そこでサムスンはさらなる機能を搭載した、スタイラス2.0とでも言うべきS Penを生み出し、スタイラスが不要なアクセサリ扱いされないようにしたというわけだ。
2013年秋に発売されるGALAXY Note 10.1は、背面の質感が手縫いの革風となっている。GALAXY Note 3と同様に、高級な財布のような装いは、しゃれたメタルの側面と相まって、なかなか良い感じに仕上がっている。厚さは7.9mmで重さは532gとなっており、頑丈な作りの割に手に持つと軽く感じられる。
手触りのよい革風の背面部分には8メガピクセルのカメラとLEDフラッシュが、前面にはビデオチャット用の2メガピクセルカメラが搭載されている。
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