1.Microsoftが初代「Macintosh」向けに「Word」を開発する。
Appleが1980年代の前半、(「Apple II」を凌ぐ勢いを見せていた)IBM PCに対抗するために、時代を先取りしたMacintoshコンピュータの開発を行っていた頃、Microsoftもこの新しいビジョンに可能性を見出していた。Gates氏はJobs氏の推進していたグラフィカルユーザーインターフェースに賭け、初期のアプリケーション開発企業の1社としてMicrosoftも名を連ねることに同意したのである。この決断の結果が、やがてコンピュータの世界で最も人気のあるアプリケーションの1つ「Microsoft Word」へとつながっていくわけである。Gates氏は、「われわれの取り組んできた仕事の中で最も面白かったものの1つがMacintoshであったが、これは非常にリスキーな決断であった。人々は覚えていないかもしれないが、Appleは本気で社運を賭けていた」と述べている。当然のことながら、Macintoshでの協業を契機に、Microsoftは「Windows」という競合プラットフォームの自社開発に踏み出すことになり、その後同OSは両社間の熾烈なライバル関係の火種となった。
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