9.AppleとMicrosoft、ともにBlu-ray Discではなくデジタルダウンロードという道を選択する。
AppleとMicrosoftの両社はここ数年、Blu-rayに対応すべきだという世間からのプレッシャーにさらされ続けてきた。MicrosoftはXbox 360にBlu-rayドライブを搭載するようプレッシャーを受け、AppleはMacにBlu-rayドライブを搭載するようプレッシャーを受けてきたのである。しかし、両社はそういったプレッシャーに屈することなく、同じ理由をもってBlu-rayドライブの搭載要求を却下した。その理由とは、Blu-rayが高価かつ一時的なソリューションであり、HD(高解像度)ビデオの未来はデジタルダウンロードにあるというものである。この件に関して両社が互いに協議したという事実はないだろうが、同じ立場に立つことにより、それぞれの立場は維持しやすくなったはずだ。また、これによって映画業界は、デジタルダウンロードというコンシューマーにとって安価かつ便利な選択肢から目を背け、ディスクの購入をコンシューマーに迫るという道を選択しづらくなった。