それは各社が製品を売ろうとしているためだ。そして多くの消費者はおそらくノートPCもスマートフォンもすでに持っているだろうから、ユーザーが買いたいと思うような新しいコンシューマー向けデバイスを紹介したいと各社は考えている。
これらのデバイスメーカーのいくつかは従来考えられてきたタブレットPCから距離を置こうとしている。従来のタブレットPCはMicrosoftが思い描いたように人気が出ることはなかった。AppleはiPadを、機能や接続性の面でも、さらにはAdobeの「Flash」のような従来型のブラウザプラグインを実行する機能の面でも、パーソナルコンピュータであるという考え方自体から引き離そうとしている。Dellは、何らかの理由で、ワイヤレスキャリアを通じて販売するにもかかわらずStreakを電話機と位置付けようとはしない。今話題のタブレットブームに便乗しようとしているのだろうか。
一方HPは、まだ手探りの段階にあるようだ。同社はCESで、Windows 7で動作するHP Slateのデモを行った。その時点では紛れもない従来型タブレットPCのように見えた。しかしPalmを買収し、PalmのモバイルOSであるwebOSをHP Slateに搭載することを約束して以来、同社はWindows 7搭載タブレットについて意味深に沈黙を保っている。まだ状況を整理しようとしている段階であることの表れかもしれない。理解できることだ。
業界全体もこれと大いに似た状況だといえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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