うわさでは、Appleは1カ月以内にタブレットコンピュータを発表するらしい。別のタブレット「CrunchPad」も、もうすぐリリース予定だ。これらの美しいキーボードレスコンピュータは、ガジェット関係のブログで大きな話題になっている(米CNETのCraveでもそうだ)が、現実の世界では、このカテゴリ全体の成功の見込みがないと、筆者は考える。なぜキラータブレットコンピュータを待ち続けているのか、筆者には理解できない。特にメーカーがつけざるを得ないであろう価格では、本当に買いたいと思っている人はほとんどいない。
タブレットコンピュータは、タッチスクリーンで操作する、洗練されたスレート型のデバイスで、SFファンには魅力的だ。スクリーンのみでほかに何もなく、キーボードやマウスなどの媒介物ではなくスクリーンを通じて直接操作するコンピュータには、どこか機能的な美しさがある。このコンセプトはスマートフォンでは非常にうまくいっている。
しかし、スクリーンのみのコンピュータでできることは、このデバイスがポケットサイズより大きくなる場合には非常に限られてくる。2つの大きな制限がある。1つは、実際の作業を行うにはキーボードが必要だということだ。少なくとも、ほとんどの人には必要だろう。もしかしたら、子どもの世代が成長すれば、実際のキーボードと同じくらい素早く仮想キーボードを使えるかもしれないが、それまでは、コンピュータで短い電子メールやTwitterのメッセージを書くだけではない人は、キーボードを持ち歩きたいと思うだろう。そして、スクリーンでタイプするのは、たとえできたとしても、人間工学的にはうまくいかない。両手を空中に持ち上げ続けるか(コンピュータを自分の前に垂直に取り付ける場合)、あるいは覆いかぶさるようにしてスクリーンを見るか、どちらかをしなければならない。このフォームファクタを勧めるところがあるとすれば、それは全米カイロプラクター協会かもしれない。Live DigitallyのJeremy Toeman氏の記事も参照してほしい。
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