「WebOS」が今後5カ月のうちにHewlett-Packard(HP)のタブレットに搭載される予定だ。
HP TaiwanのPersonal Systems Groupを率いるMarty Wong氏は現地時間5月21日、Digitimesとのインタビューで明かした。
Wong氏は、「『HP Slate』は2010年10月締めの会計年度末までに、市場に提供される予定である。ローンチ時には、広範囲にわたるソフトウェアやアプリケーションをサポートする予定である」と述べた。
WebOSは、PalmのタッチスクリーンOSで、現時点ではスマートフォンにしか搭載されていない。HPは4月、Palmを12億ドルで買収する意向を発表した。Palmの買収は7月末まで完了しないが、HPは現在、クリスマスシーズンに向けて多くの消費者が商品を購入し始める秋までに、WebOS搭載タブレットを提供したいと考えている。
一方、HPが「Windows 7」搭載のSlateを今でも計画しているかどうかははっきりしない。HPは21日、同製品の現状に関するコメントを避けた。HPは1月に開催されたCESにおいて、Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏の基調講演中に、壇上でWindows 7搭載の「HP Slate」を発表したが、Palm買収が明らかになってからは、同製品の今後の予定について固く口を閉ざしている。HPは、同社がWindows 7搭載Slateを中止したという匿名の情報筋の話を取り上げた最近の記事についても、コメントを避けた。
Digitimesのインタビューで得られた、もう1つの興味深い情報は、HPのネットブックに対するアプローチに関するものである。HPは既に、WebOSをタブレット、スマートフォン、およびウェブ接続プリンタに搭載する計画を発表しているが、同OSがHPのネットブックにも搭載されるのではないかという憶測が飛んでいた。しかしWong氏によると、「ネットブックは、従来型のコンピュータの方に機能が近いため、当社はWebOSベースのネットブックを提供するつもりはない」という。
現在HPのネットブックには、Windows 7と「Windows XP」のほか、「Linux」が搭載されている。
HPが10月までにWebOSタブレットを出荷できるとすれば、Appleの「iPad」からたった6カ月遅れての投入となる。Appleとは異なるアプローチをとるタブレットを求めるユーザーも多いはずだ。HPは現在、この新しい市場における第2の主要ガジェットメーカーとしての地位を確立しようとしている。ほかには、Androidベースのタブレットを開発中のDellがこの市場を狙っているが、発売時期は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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