Streakは興味深いケースだ。Dellはこれをタブレットと呼んでいる。Streakのディスプレイサイズは5インチで、これはスマートフォンとしては大きい部類に入る。しかし機能が限定されたモバイル向けOSであるAndroidで動作し、さらに電話をかけることができる(英国ではO2の3Gサービスとともに販売される)。Gartnerの定義に従えばスマートフォンということになるだろう。またDellのスマートフォン「Mini 3」にもよく似ている。Mini 3もAndroidを搭載し、ディスプレイサイズは2インチ小さいだけだ。この点についてはPCMAG.COMのLance Ulanoff氏が先日指摘している。
さらに少々混乱させられるのは、Archosがよく似た5インチのAndroid搭載タブレットを提供していることだ。だが、これは明らかに電話機ではない。3G接続とカメラを除けば、この「Archos 5」は機能面でいえばStreakと実質的に同じものといえる。
Steve Jobs氏によれば、iPadはコンピュータではないという。iPad発表時、Jobs氏はこれを「全く新しいカテゴリのデバイス」と呼び、ネットブックがやろうとしていたことをすべて、ただし「よりうまく」こなすものになると述べている。もちろん、多分にマーケティングのための言葉にすぎない面があるだろうが、部分的には正しいことを言っている。つまり、iPadはノートブックほどの機能はなく、ネットブックでもなければ、「iPod」や「Kindle」のように1つの用途に特化したものでもない。9.7インチのディスプレイを備え、フル機能のデスクトップ用OSではないiPhone OSで動作し、機能の面でいえば、「iPod touch」と電子書籍端末を組み合わせたものだ。パーソナルコンピュータとはいえないし、スマートフォンでは断じてない。しかし、GartnerとIDCが「ウェブタブレット」や「メディアタブレット」と呼ぶ定義にはあてはまる。
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