フォトレポート：米空軍の歴代軍用機--航空博物館の名機が語る空中戦の歴史 - 12/16

　これは、米空軍の「F-89H Scorpion」だ。Northropが製造した同機は、乗員2名、時速465マイル（時速約748km）の巡航速度で1600マイル（約2570km）まで飛行可能であり、最高速度は時速630マイル（時速約1014km）だった。

　70mmロケット48発または「Genie」核ロケット2発を装備した。

　同博物館のウェブサイトには次のように書かれている。「1940年代後半、米空軍は、核兵器を搭載して米国の都市を攻撃する可能性がある旧ソ連の長距離機を破壊することのできるジェット機を必要としていた。そこでScorpionが、この要件を満たす全天候型迎撃機として設計された」

　「F-89はNorthropが製造した『P-61 Black Widow』の後継として設計され、強力なレーダーシステムを中心に製造された。2人目の乗員がレーダーを操作し、完全な暗闇やどんな天候であっても目標を追尾し、機体を敵機にまっすぐ向けて、（最大）48発の70mm無誘導ロケットを『ショットガンのように』発射できた」

提供：Daniel Terdiman/CNET