これに対し米国は1958年1月31日、フロリダ州の旧ケープカナベラル(現在のケープケネディ)からエクスプローラ1号を打ち上げた。エクスプローラ1号では、ドイツの「A-4(V-2)」ロケットの直系にあたる「Jupiter-C」ロケットが打ち上げ機材に使われた。エクスプローラ1号の積載量は小さかったが、科学機器が搭載され、後に地球を取り巻く磁気の放射帯である磁気圏の発見につながった。エクスプローラ計画では1958年の最初の打ち上げ以来、さらに80回ものミッションが実施されている。この最初の打ち上げが行われた同じ1958年中に、国家航空宇宙法が米国議会を通過し、同年10月1日から政府機関として米航空宇宙局(NASA)が発足した。
提供:NASA