10月28日~11月3日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは10月30日に、ノイズキャンセリング機能を追加し新デザインで登場したAirPods Proを発売した。すでに発表されていたBeatsブランドのノイズキャンセリングオーバーイヤーヘッドフォン、Solo Proとともに、Bluetoothワイヤレスとノイズキャンセリングを兼ね備える製品を大幅に拡充した。
新機能以上に重視すべきはデザインと独自搭載のチップ・組み合わせられるソフトウェアだ。AirPods Proはシリコンのイヤーチップを用いて遮音する、いわゆるカナル型のインイヤーヘッドフォン。しかし実はシリコンチップがなくても耳の入り口で固定できる新しいデザインが採用され、あくまでシリコンチップの主な目的は遮音だ。
そのため、耳の奥までイヤーチップを差し込んで固定するこれまでのカナル型に比べて耳への負担や当たりが軽減され、5g程度の軽さも相まって、まるでつけていないような感覚を覚える。他のノイズキャンセリング完全ワイヤレスヘッドフォンと比べても、本体は極めて小さい点は高い評価を与えられる。
AirPods(第2世代)にも搭載されていたH1チップには、すでにノイズキャンセリングのポテンシャルがあったこともわかった。バッテリー持続時間はノイズキャンセリング有効時で4.5時間とやや短くなったが、約1gの重量増とスマートなイヤホンのデザインを留めながら実現した点もまた、デザインの勝利と言える。
ノイズキャンセリングを施すため、低音、中音域のキレは損なわれており、音質で比較するとSolo Proやソニー、ボーズの製品に軍配が上がる。しかし毎日耳に装着して自然に楽しむなら、AirPods Pro以外の選択肢が見当たらないのが現状だ。
ノイキャン搭載「AirPods Pro」--開封からセットアップまで(10/30) 「AirPods Pro」分解レポート、iFixitが早速公開(11/1)Appleは米国時間10月31日、2019年第4四半期決算(7〜9月)を発表した。売上高は640億ドルで、アナリストの予想平均の629億ドルを上回り、前年同期比でも2%増となった。
iPhoneは引き続き前年同期比減ながら、ウェアラブル部門、サービス部門の継続できな急成長によって、iPhoneの下落をカバーし、全体の売上高をプラスに着地させている。このパターンは前期と同様だった。
ホリデーシーズンの見通しは、「利益警告」を出すほど下落した2018年に対して大幅に回復する見込みで、iPhone 11の需要回帰を反映した結果を予測しているものと見られる。
Apple Card/Apple Pay、Apple TV+、Apple Arcadeなどのサービスカテゴリは、引き続き成長していくことが見込まれ、とくにApple TVはプラットホーム化の戦略が顕在化してきた。AirPods Proが加わったウェアラブル部門についても、ネックは製造が追い付くかどうかという好調が続く。
iPhoneへの依存率を5割に低減させながら、バランスの良い構成に展開する戦略がうまくいくか、引き続き注目だ。
「Apple TV」アプリ、アマゾン「Fire TV」で利用可能に--米国などで(10/29) アップルの第4四半期決算、ウェアラブルやサービスが好調(10/31) 「iPhone」の2年間無利息分割払い、米で開始へ--「Apple Card」利用者に(10/31) 「Apple Pay」、EUの競争当局が調査か(10/31) 世界スマホ出荷台数、2年ぶりに増加--ファーウェイが躍進(11/1)AppleはiPhone向けiOS 13.2、iPadOS 13.2を配信した。前述のAirPods Pro、Solo Proなどが採用するノイズキャンセリング機能や外部音取り込み機能への対応が行われている。
最新モデルとなるiPhone 11シリーズにとって朗報なのは、カメラ性能の向上だ。低照度環境で複数枚の写真を合成することで、質感や細部の描写力を高めるDeep Fusionにも対応した。この機能はナイトショット適用時より明るい室内などの環境で、ユーザーに明示されることなく適用される。
「iOS 13.2」公開--カメラ機能「Deep Fusion」など対応(10/29) 「iPhone 5」は11月3日までに「iOS 10.3.4」へのアップデートが必要(10/29) 「HomePod」が「iOS 13.2」で文鎮化する問題、多数報告(10/30)兼ねてから登場が期待されているハイエンドノートパソコン、「MacBook Pro 16インチ」のデザインに関する情報が流れている。これまでのようにタッチ操作可能なファンクションバー、Touch Barが搭載されるが、Touch IDとESCキーがバーから分離されると見られている。特にESCキーを物理キーで求めるユーザーの声も大きかったことから、Appleが改善を行う可能性がある。
加えて、信頼性の低さが指摘され改善が進んできたバタフライ方式のキーボードは、新たなシザー方式へと変更されると見られている。
加えて、Appleが初めて取り組む次世代通信規格5Gに対応するiPhoneを2020年に3モデル登場させるとの見方が伝わってきた。Appleはこれまでも、同年に展開する複数のモデルを、通信機能で大きく差別化してこなかったことから、2018年、2019年と同様に3モデル展開をする場合、5G対応は一斉に行われる可能性が高い。
うわさの16インチ「MacBook Pro」、Touch IDがTouch Barから分離との情報(10/31) アップル、5G対応「iPhone」3機種を2020年に発売の可能性(10/31)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス