香港警察追跡アプリを削除、Appleの姿勢への疑問と苦慮--Appleニュース一気読み

 10月07日~10月13日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

 連日報道される香港でデモ。スマートフォンは情報の発信や共有において市民の重要なツールとなっている。しかしそうした市民の知恵と安全確保に対して、Appleが水を差した。

 AppleのApp Store、GoogleのGoogle Play Storeに、香港警察やデモ隊の位置をクラウドソーシングで把握する地図アプリ「HKmap.live」が配信された。このアプリは警察の位置や催涙ガスの使用など、デモ関連情報をユーザーが報告し、共有できる地図アプリだった。しかしAppleはアプリを削除。ダウンロードできなくなった。

 Appleは10月10日に声明で、「アプリには、警察の位置が表示され、われわれは香港サイバーセキュリティー・テクノロジー犯罪局(CSTCB)とともに、このアプリが警察を標的とした不意打ちや、公共の安全を脅かす行為に使われていることを確認した。犯罪者が、警察がいないとわかっている地域で住民に被害を与えたケースもあった」と述べ、削除の理由を釈明した。

 というのも、Appleは以前却下したこのアプリを先週承認して配信されたが、中国共産党中央委員会の機関紙、人民日報によって「このアプリは有害で、デモ隊を支援している」との批判が報じられており、今回の削除はやはり、中国共産党の意向を汲んだものと言わざるを得ない。

 アプリ開発者は10月10日に、Appleの削除の決断を非難し、公共の安全を脅かす行為に使われたとする証拠がないと反論した。

 このようにAppleの判断が揺れていることがうかがえる。中国当局と批判的な勢力との間に立たされているのだ。

 一方、中国当局への配慮が不要なGoogleは、同じアプリのAndroid版を引き続き配信しているほか、ウェブ版を利用することはできるため、iPhoneからでも引き続きデモや警察の活動を確認できる。そのため、Appleが顧客から安全確保の方法を完全に奪い取ったとは言えない。

 しかしAppleは「顧客の安全」と「中国政府」を天秤にかける判断を迫られ、中国政府を選ぶ結果となった事実は残ってしまった。

アップル、香港の警察を追跡するアプリを削除--「安全を脅かす」(10/11)

macOS Catalinaリリース

 Mac向け最新OS「macOS Catalina」が10月8日に配信となった。対応するMac向けに無償アップグレードされる。

 今回の大きな変化は、

  • パフォーマンスの改善、
  • iTunesを3つのアプリへと分離、
  • Project CatalystによるiPadアプリとの一体開発
  • SidecarによるiPadのサブディスプレイ化

の4つのトピックが挙げられる。

 特に期待したいのは、iPadアプリをMacアプリとして容易にリリースできるようになる点。早速、開発を一時取りやめていたTwitterの公式MacアプリがApp Storeを通じて再登場し、Facebook Messengerも登場し、ビデオチャットのサポートなどより使いやすくなると見られる。

アップル、macOS Catalina(カタリナ)リリース--iTunesに代わる3つのアプリへ(10/08) 「macOS Catalina」の新機能「iCloud Driveでのフォルダ共有」は2020年春に延期(10/09) 世界PC市場、2019年Q3は好調--「Windows 10」更新など影響(10/11)

その他

アップルが「Apple Music」と「Apple TV+」のバンドル提供を画策(10/08) アップル、ARヘッドセットの登場は「2020年前半」--著名アナリストが予想(10/10) アップル、「Xbox Wireless Controller」を米公式サイトで販売開始(10/10)

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