10月20日~10月27日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは香港警察の追跡アプリ「HKmap.live」をApp Storeから削除したAppleに対して、中国共産党の意向を汲んでいるとして、批判が米国議会の議員から寄せられた。
HKmap.liveを通じて、香港市民あるいはデモ隊は、警察の居場所を特定し、身の安全を守っている。その一方で警察を襲撃するためにも使われているというのが、AppleがApp Storeから削除した理由でもあった。市民の安全と中国政府の意向を天秤にかけて、中国政府を選んだ、というAppleの選択は、明らかに残ってしまった。
時を同じくして、NBAの強豪チーム、ヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGMが香港のデモを応援するツイートを行い、中国バスケット協会、中国国営放送やIT大手Tencentが、ロケッツとの協力関係や試合の放映をしない方針を示し、すでにNBA側に損失が出ているという。中国で2018年、NBAの試合を1回でも見たファンの数は5億人に上り、米国に次ぐ世界2番目の巨大マーケットになっていた。
これに対して、ロケッツのモーリー氏はツイートを削除し、釈明。またNBAのコミュニケーション部長マイク・バス氏は、モーリー氏を批判し、NBAとしても中国語で「不適切な発言に深く失望」と英語版より激しく非難した。こうしたNBA側の、中国市場を重視し配慮する姿勢に、今度は米国議員が「人権より利益を優先している」と激しく批判した。
この2つの事件に共通項は、中国にいる顧客が重要な収益源であり市場を作り出している一方で、人権や自由を脅かす可能性がある中国政府に逆らえない、というジレンマを抱えている点だ。
アップルによる香港警察追跡アプリ削除、米議員らがクックCEO非難--「中国政府の意向汲んでいる」(10/21) 「香港問題」で揺れるアップルとNBAの類似点(10/21) アップルのクックCEO、中国清華大学のビジネススクール顧問委議長に就任(10/23)Apple傘下のBeatsは、オンイヤーノイズキャンセリングヘッドフォン「Beats Solo Pro Wireless」を10月30日に発売した。日本での価格は2万9800円(税別)だ。
ソニーなどのヘッドフォンでも採用されたが、折り畳みがON/OFFスイッチになっており、使う状態に広げると電源が入る仕組み。充電はLightningケーブルで行う。コントローラーにはApple H1ヘッドフォンチップを搭載し、Appleデバイス同士でのペアリングの手間を軽減している。
この新製品はBeats Studio3 Wirelessと同じPure ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載しており、iOS 13のコントロールセンターの音量調節を長押し(もしくは3D Touch)すると、ON/OFF切り替えができる。またヘッドフォンの左のイヤーカップを押すことで、外部の音を取り入れるかどうかを設定できる。
連続再生時間はノイズキャンセリングONで22時間、OFFで40時間だ。
また、最近AirPods Proが発表されるとのうわさがまことしやかに囁かれていたが、うわさ通り10月30日に「AirPods Pro」を発売した。価格は2万7800円(税別)だ。
AirPods Proはノイズキャンセル機能を搭載する新モデルとなり、イヤーピース部分のサイズがこれまでよりも大きくなっている。これに伴い、ケースも新しいサイズのものへと変更されている。
アップルの「AirPods Pro」が10月中に登場?(10/21) Beatsプレジデントが語る「Solo Pro」の魅力--初のオンイヤーノイキャンヘッドホン(10/22)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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