(編集部注:米CNETによる「Nexus 6」のレビューを前編と後編に分けて翻訳して公開します。後編は12月4日に公開しています)
Google初の「iPhone 6 Plus」サイズのスマートフォン「Nexus 6」は、単なる「Nexus 5」の後継機種ではない。Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントDave Bruke氏からこの6インチスマートフォンを手渡されたとき、同氏は「携帯電話として正しいサイズ」ではなく、「ポケットに入れるインターネットデバイスとして正しいサイズ」を考えてほしいと言い残した。
あらゆる作業をこなすタブレット代わりのデバイスとして考えれば、このMotorola製のNexus 6は素晴らしいスマートフォンだ。その点では同氏のコメントは賢明なものだと言えるだろう。最上位の「Snapdragon 805」プロセッサ、ゴージャスなQHDディスプレイ、極めてシャープな写真を撮影できる高速なカメラを搭載したNexus 6は、メールチェック、ウェブの閲覧、動画の視聴、写真の撮影など、スマートフォンで日常的に行う作業を非常に優秀にこなす。
とはいえ、他のメーカーも大型スマートフォン作りにまい進している現在、Nexus 6がGoogleとして正しい選択かどうかは考える必要がある。サイズは重要であり、事実上同じデバイスのスマートフォン版とファブレット版の両方を用意しているAppleやサムスンなどのメーカーと比べると、このGoogleのやり方は、このサイズが大きすぎると考えるユーザー(Nexus 6は他の大型スマートフォンよりも重く、幅も広い)や、650ドルも払いたくないというユーザーを遠ざけるリスクを冒していることになる。
小さいデバイスの方が好みの人には、やはり純粋な「Android」端末であるMotorolaの「Moto X」をはじめとして、多くの選択肢がある。しかし、真新しい「Android 5.0」を搭載した大画面のスマートフォンを探しているのであれば、手に入れるべきはNexus 6だ。このデバイスは性能も素晴らしく、Nexusシリーズに期待されるものはすべて持ち合わせている。もし大型のデバイスが欲しいが、平凡なAndroidは求めていないのであれば、サムスンの「GALAXY Note 4」をお勧めする。こちらも性能は勝るとも劣らず、便利な「Sペン」をはじめとして、多くの生産性向上ツールを搭載しており、大型デバイスとしてのデザインも優れている。
米国では、Google Playストアでアンロック版のNexus 6が649ドル(32Gバイト)または699ドル(64Gバイト)で販売されている。このスマートフォンは、今後数週間の間に28カ国で販売される予定で、南北アメリカや他の国で4G LTE版が入手できる。(編集部注:日本では、12月上旬に発売される。価格は、32Gバイトモデルが7万5170円、64Gバイトモデルが8万5540円)。
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