このスマートフォンは、クアッドコアのQualcomm製2.7GHz Snapdragon 805プロセッサを搭載している。これは、韓国で発売されている改良版の「LG G3 Cat.6」や、サムスンのGALAXY Note 4、今後発売予定のMotorola製「Droid Turbo」などのハイエンドデバイスと同じCPUだ。このプロセッサには、なめらかなグラフィックス表示やゲームを可能にする「Adreno 420」GPUが組み込まれている。
Nexus 6に電源を供給するのは、取り外しできない3220mAhのバッテリだ。従来の機種と同じく、このバッテリはワイヤレス充電も可能で、Qualcomm Quick Charge 2.0を使用した専用のターボ充電器であれば、15分で6時間分の充電を行うことができる。
カメラについては、レンズの周囲に環状のデュアルLEDフラッシュ付きの13メガピクセルカメラが背面に配置され、前面には2メガピクセルのカメラが用意されている。さらに、3GバイトのRAMと、16Gバイトまたは32Gバイトの内蔵ストレージを持っている。残念ながら、拡張メモリ用のmicroSDスロットはない。
簡単に言えば、Nexus 6の外見は巨大化した第2世代のMotorola製「Moto X」だ。カーブを描く背面も、背面プレートを取り巻くアルミニウムの枠も、MotorolaブランドのMディンプルも同じだ。Googleがフラッグシップモデルに、過去数年続いたLGではなく、Motorolaのデザインを採用したことは驚くことではない。
しかし、Moto Xのデザインが優秀でも、NexusシリーズにこのMoto Xを巨大化させた外見が適しているとは限らない。たとえば、Moto Xのデザインはカスタマイズできるところが多く、サイズが小さいためにそのカーブした背面は手になじんだ。しかしNexus 6は、幅が広すぎて、持ちやすいとは言いがたい。
Google Nexus 6 | サムスン GALAXY Note 4 | Apple iPhone 6 Plus |
|
---|---|---|---|
寸法 | 159.26×82.98×10.06mm | 153.5×78.6×8.5mm | 158.1×77.8×7.1mm |
重量 | 184g | 176g | 172g |
これは手が大きい人であれば問題にならないかもしれないが、このデバイスはGALAXY Note 4やiPhone 6 Plusよりも重くて厚いことも念頭に置いておくべきだ。ファブレットとしても、人によってはこのスマートフォンは手に負えず、使いにくく感じるだろう。
それに加え、それらのデバイスと比べると、Nexus 6は特に高級であるようには感じられない。誤解しないでほしいのだが、このデバイスの外見に安っぽい印象はまったくない。暗い色のアルミニウムの枠は高級感を与えており、前面のデュアルスピーカーグリルも気に入っている。しかし、GALAXY Note 4の、光沢のある現代的な美しさや、軽量なメタル製のiPhone 6 Plusが持つ作りのよさはない。
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