グーグル「Nexus 6」レビュー(前編)--「Android 5.0 Lollipop」搭載の6インチスマートフォン - (page 2)

Lynn La (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年11月27日 07時30分

ハードウェアと主なコンポーネント:高性能スマートフォンの中身

 このスマートフォンは、クアッドコアのQualcomm製2.7GHz Snapdragon 805プロセッサを搭載している。これは、韓国で発売されている改良版の「LG G3 Cat.6」や、サムスンのGALAXY Note 4、今後発売予定のMotorola製「Droid Turbo」などのハイエンドデバイスと同じCPUだ。このプロセッサには、なめらかなグラフィックス表示やゲームを可能にする「Adreno 420」GPUが組み込まれている。

 Nexus 6に電源を供給するのは、取り外しできない3220mAhのバッテリだ。従来の機種と同じく、このバッテリはワイヤレス充電も可能で、Qualcomm Quick Charge 2.0を使用した専用のターボ充電器であれば、15分で6時間分の充電を行うことができる。

 カメラについては、レンズの周囲に環状のデュアルLEDフラッシュ付きの13メガピクセルカメラが背面に配置され、前面には2メガピクセルのカメラが用意されている。さらに、3GバイトのRAMと、16Gバイトまたは32Gバイトの内蔵ストレージを持っている。残念ながら、拡張メモリ用のmicroSDスロットはない。

提供:Josh Miller/CNET
Nexus 6は、最上位のQualcomm製Snapdragon 805プロセッサを搭載している。
提供:Josh Miller/CNET

デザイン:Motorolaの「Moto XXL」

 簡単に言えば、Nexus 6の外見は巨大化した第2世代のMotorola製「Moto X」だ。カーブを描く背面も、背面プレートを取り巻くアルミニウムの枠も、MotorolaブランドのMディンプルも同じだ。Googleがフラッグシップモデルに、過去数年続いたLGではなく、Motorolaのデザインを採用したことは驚くことではない。

 しかし、Moto Xのデザインが優秀でも、NexusシリーズにこのMoto Xを巨大化させた外見が適しているとは限らない。たとえば、Moto Xのデザインはカスタマイズできるところが多く、サイズが小さいためにそのカーブした背面は手になじんだ。しかしNexus 6は、幅が広すぎて、持ちやすいとは言いがたい。

サイズおよび重量
Google
Nexus 6
サムスン
GALAXY Note 4
Apple
iPhone 6 Plus
寸法159.26×82.98×10.06mm153.5×78.6×8.5mm158.1×77.8×7.1mm
重量184g176g172g

 これは手が大きい人であれば問題にならないかもしれないが、このデバイスはGALAXY Note 4やiPhone 6 Plusよりも重くて厚いことも念頭に置いておくべきだ。ファブレットとしても、人によってはこのスマートフォンは手に負えず、使いにくく感じるだろう。

 それに加え、それらのデバイスと比べると、Nexus 6は特に高級であるようには感じられない。誤解しないでほしいのだが、このデバイスの外見に安っぽい印象はまったくない。暗い色のアルミニウムの枠は高級感を与えており、前面のデュアルスピーカーグリルも気に入っている。しかし、GALAXY Note 4の、光沢のある現代的な美しさや、軽量なメタル製のiPhone 6 Plusが持つ作りのよさはない。

提供:Josh Miller/CNET
カーブした背面はMoto Xには合っていたが、Nexus 6の大きなボディには合っていない。
提供:Josh Miller/CNET

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