Android 5.0では、まったく新しく再デザインされた「Material Design」と呼ばれるインターフェースが導入された。アニメーションが豊富で、楽しくてカラフルなMaterial Designは、Androidのあらゆる部分に使われている。電話アプリから通知エリア、戻る、ホーム、概要(以前は「最近使ったアプリ」だった)の各ボタンに至るまで、すべてシンプルで幾何学的なデザインに変更されている。
前述の通り、Material Designの大きな特徴はアニメーションだ。タッチで触れるほぼすべてのものが、何らかの形で動く。タップから広がる透明のグレーの影や、画面上をドラッグする指の動きから出る小さな波などもその例だ。アプリドロワーを開くと、丸いアイコンが広がって大きな長方形のウィンドウになる。アンロック画面では、テキストが大きくなったり小さくなったりしている。
しばらく見ていると、それらのアニメーションは、Androidスマートフォンが生きており、活力に満ちているような印象を与える。米CNETのスタッフの中には、これを好む者もいたが、あまりアニメーションが多いと、実際よりもスマートフォンの動作が遅いような印象を与えると言う者もいた。
もう1つのMaterial Designの特徴はカードだ。通知、アプリドロワー、多くのアプリのテキストが、それぞれカードになっており、背景の上に層になって重なって表示される。「Google Now」でも同様の表現があったが、Lollipopではこの表現の統合をさらに進めた。
今回のOSのアップデートでもっとも大きく変更されたのは、「Gmail」とカレンダーだろう。たとえばGmailでは、受信トレイが単純化され、サイドバーが変更された。カレンダーには、各月に風変わりなフルカラーの季節をテーマにした背景が用意され、ユーザーが入力したキーワード(「食事」など)に応じて、適切な画像を追加できるようになった。これらのグラフィックは、視差スクロール効果で浮き出て見える。気に入らなければこの効果をオフにすることもできるが、筆者はとても魅力的だと思ったし、自分の好みでないとしても、簡単に無視することができる。
通知は、Appleの「iOS」やMotorolaの「Moto Alert」のように、ロック画面に表示できるようになった。通知をタップすれば、適切なアプリを起動することができるし、スワイプですべて消すこともできる。また、アプリが表示する情報の量をユーザーがコントロールできるようになった。これは、メールやメッセージのような個人的な情報を扱う際に便利だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」