(編集部注:米CNETによる「Nexus 9」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は11月20日に公開されています)
Googleの「Nexus 9」は、2014年最高のタブレットの1つになり得る条件を備えている。高解像度ディスプレイ、高級感のあるつくり、そして最先端の性能と最新バージョンの純粋な「Android」だ。
これらのポイントをすべてクリアした8.9インチのタブレットNexus 9は、Appleの「iPad Air 2」やAmazonの「Kindle Fire HDX 8.9」に十分対抗できる魅力的な製品に仕上がっている。Nexus 9はぶっちぎりで金メダルというわけにはいかないものの、ハイエンドタブレットに必要なすべての要素を備えている。しかし、もっとも重要なのは、このタブレットが競合機種のようにはやりに乗った華々しい機能を詰め込んでいるわけではなく、基本的な機能を確実に充実させているということだろう。
最近のハイエンドタブレットには、指紋センサ、3Dカメラ、商品認識ソフトウェアなどさまざまなおまけの機能がついているが、この新型Nexusにはその種の機能は一切ない。ただ単純に、市場で手に入るもっともパワフルなモバイルプロセッサの1つを搭載し、最新の「Android 5.0 Lollipop」を組み込んでいる。ハイエンドなギミックはなくとも、その優れた仕様がこのタブレットのすばらしさを物語っている。これは最新の、卓越した、プレミアムで純粋なタブレットだ。
Nexus 9はGoogleから直接購入可能で、もっとも低価格な16Gバイトモデルは399ドルとなっている。32Gバイトモデルは479ドルだ。2014年中には、4G LTEで接続可能な32Gバイトのモデルも発売される。Googleによれば、このモデルの価格は599ドルになる予定だ。
Nexus 9は従来の7インチモデルと10インチモデルの間に収まるサイズであり、Googleのタブレットラインアップの隙間を埋める形になる。他のモデルと同様、外見はあまり凝っておらず、心地いいデザインになっている。このHTCが作ったデバイスは、すっきりした合理的な外見をもち、頑丈で質の高い作りをしている。
そのミニマリズムのデザインは最近流行のものだが、特に目を引くところはない。薄さではiPad Air 2に敵わないし、重量では羽根のように軽いFire HDX 8.9に敵わないが、その重さと横幅はそれら2つのタブレットの中間に位置する。
比較対象デバイス | Google Nexus 9 | Apple iPad Air 2 | Amazon Kindle Fire HDX 8.9 | サムスン Galaxy Tab Pro 8.4 |
---|---|---|---|---|
重量 | 425g | 437g | 374g | 331g |
幅(横向き) | 228.25mm | 240mm | 231mm | 219mm |
高さ | 153.68mm | 169.5mm | 158mm | 128.5mm |
厚さ | 7.95mm | 6.1mm | 7.8mm | 7.2mm |
両側のベゼルの幅 (横向き) | 22mm | 22mm | 18mm | 19mm |
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