(編集部注:米CNETによる「Xbox One」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は11月29日に公開されています)
「Xbox One」のセットアップではまず、インターネットに接続して「Day One」パッチを適用する必要がある。コンソールのほぼすべての機能を有効にするためにも、このパッチが必須となっている。このアップデートを適用しない限り、箱から出して接続しただけではゲームをプレイすることすらできないのである。
ゲームを始めるには(また、Xbox Oneでライブテレビを視聴できるように接続しているのであれば)この後、「Kinect」のキャリブレーションと、AV機器のプログラムを設定する必要がある。
つまり、すぐに「Dead Rising 3」をプレイできるわけではない。Xbox Oneを箱から出して使えるようにするまでには、ちょっとした時間と手間が必要となるわけだ。
ライブテレビとの統合は、最近のゲームコンソールのなかでおそらく最も「独創的な」野望と言えるだろう。このエクスペリエンスを得るには、テレビとケーブルテレビのセットトップボックスの間にXbox Oneを接続する必要がある。
Xboxの「OneGuide」はライブテレビの映像上にオーバーレイとして表示されるチャンネルガイドだ。ここから、ケーブルガイドを使って行っていたようなナビゲーションを、音声やコントローラを用いてできるようになっている。またOneGuideは、「Favorites」(お気に入り)や「App」(アプリ)チャンネルといった特別な機能もいくつか提供している。Favoritesは、よく視聴するチャンネルをOneGuide内のユーザー自身のセクションに表示するものであり、Appチャンネルは、ライブテレビの視聴を続けながらある種のコンテンツにアクセスするためのものだ。なお、Appチャンネルをサポートしているのは特定のコンテンツプロバイダーだけであり、現在のところ「Hulu Plus」はサポートされているが「Netflix」はサポートされていない。Microsoftが筆者に語ってくれたところによると、Appチャンネルのサポート有無は各プロバイダーに任せられているとのことであった。
では、Kinectは思い通りに動作してくれるのだろうか?筆者の感覚では、どのチャンネルを視聴したいかや、ダッシュボード上のどこにナビゲートしたいのかといったことも含めて、やりたいことの75%程度は理解してくれていると感じた。ただ残念ながら、不安定な動作や不可解な動作もあるため、人によっては使いたくないと思うかもしれない。
具体的に述べると、Kinectは特定のケーブルチャンネルを理解してくれない。Xbox Oneを使い始めて2週間経ったが、筆者の妻も筆者もHGTVにチャンネルを変えられないでいる。どうやら指示が理解できないようだ。
また、何らかの理由で音声コマンドをまったく認識しない時もある。そして認識した時でも、画面表示上は認識中であるにもかかわらず認識が終了してしまっている場合がある。これにはイライラさせられる。
さらに指示したにもかかわらず、Xbox Oneが起動しなかったことも3回あった。その際、手でコンソールを起動すると、緑色のローディングバーが表示され、新たなアップデートがインストールされている最中であった。アップデートはスタンバイ時のみに行われるようになっているはずだと思った点はさておき、アップデート中はテレビを視聴できなかった。さらに悪いことに、HDMI信号を自動的に直接出力する機能はないようだ。つまり、テレビを視聴する機能は常にXbox Oneの支配下に置かれているわけである。
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