ハードウェアの仕様だけで購入を決定するのは間違っていると言える。Xbox OneとPS4が僅差で競り合っている状況を見れば、このことは明らかだ。このため、今後数カ月でマルチプラットフォームゲームのパフォーマンスを見極めたうえで、独占タイトルの発売予定を加味していくのがよいだろう。例えば、「Call of Duty: Ghosts」はPS4よりもXbox Oneの方がフレームレート的に優っているものの、1080pという最高のネイティブ解像度で実行できるのはPS4だけなのである。
Xbox Oneは、ライブテレビとホームシアターを統合するという前向きかつ野心的な姿勢を持っているという点でポイントは高い。実際のところ、発売時点でそのビジョンがすべて実現されているとは言い難いが、どのようなコンソールも発売時点では完璧なものとなっていないのが常だ。ただ、こういった目標に向けた道は険しいものになるだろう。
Xbox Oneがもたらすそれ以外のエクスペリエンスに目を向けた場合、このシステムの価値を高めるソフトウェアが多数出てくるかどうかは、時間が経たないと分からないはずだ。PS4でも同様であるが、Xbox Oneにはあなたが現在持っているシステムで既にプレイできるタイトルが数多くある。これらのゲームをプレイしたいだけなのであれば、アップグレードは不要だろう。
Xbox OneとPS4は現在、同じサイクルにあるため、いずれもプラットフォームとして成熟するまでには時間がかかるはずだ。つまり、どちらのシステムでもソフトウェアの確かな流れが生み出されるまでには、しばらくかかるということだ。独占ゲームタイトルのいずれにも食指が動かないのであれば、良いタイトルが出てくるまで待つのもよいだろう。
Xbox Oneはインターフェースとプレゼンテーションという観点から見ると、いろいろなものが盛り込まれすぎのように感じるところがある。これはコアなゲーマーの目には不要なものが多いと映るかもしれない。一方、カジュアルなユーザーであれば、100ドル支払って「Roku」というセットトップボックスを手に入れるだけで(80ドルのものもある)、十分なエンターテインメントアプリが利用できようになるのに、なぜ500ドルも投資する必要があるのかと思うかもしれない。
ソニーはPS4を「ゲーマー向けのコンソール」と位置付けている一方、Microsoftはコンソールにより多くの機能を持たせるのがよいと考えている。Xbox Oneはそのような目的を持ちながらも、うれしいことに素晴らしいビジュアルでゲームをプレイできるようになっている。ただ、オールインワン型の製品にするという野望の実現にはまだ至っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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