「Xbox One」、製造コストは471ドル--「PS4」より90ドル割高

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年11月27日 08時11分

 利益が出るか損失が出るかはきわどいところだ。「Xbox One」の小売価格は、部品と組み立てにかかるコストに比べてわずか28ドル高いだけだという。Microsoftが手にする差額はほとんどないようだ。

 MicrosoftはXbox Oneを1台あたり499ドルで販売しているが、その製造コストは471ドルだという。調査企業IHSがAllThingsDで公表したMicrosoftの新ゲーム機の分解調査結果で明らかになった。

 Xbox Oneの製造コストは、ソニーが「PlayStation 4」(PS4)で費やしている381ドルよりも90ドル高い。PS4の販売価格は399ドルで、ソニーが手にする差額は1台あたり18ドルである。

 IHSのアナリストであるAndrew Rassweiler氏は同社がPS4の分解調査結果を公表した際に、「コストが小売価格の10~20ドル以下ならば、ゲーム機本体で利益を得る可能性はほとんどない」と述べていた。

 Xbox Oneの製造コストを引き上げているのは以下の内容だ。

 「Kinect」のコストは75ドルとなっている。しかし、最も高価な部品はAMD製プロセッサで110ドルだ。PS4に搭載されているAMDチップと同様に、Microsoftのゲーム機内部のプロセッサもCPUとGPUを組み合わせることで、Xbox Oneの各種ゲームが必要とする高いグラフィックス負荷に対応している。

 さらにメモリチップで60ドルが製造コストに加算されるが、Xbox Oneのコンソール部を組み立てるのに使われる部品のコストは332ドルになるとIHSは述べている。

 では、Microsoftはどのようにして、Xbox Oneによってある程度の利益を上げるつもりなのだろうか。ソニーと同様に、Microsoftはゲーム販売による利益を期待している。部品コストは今後、徐々に低下していくだろう。しかしMicrosoftは、ゲーム機本体の価格を引き下げることによって、その分を相殺する可能性がある。

 Rassweiler氏はAllThingsDに対し、「XboxとPlayStationの両者のこれまでのバージョンでもそうだった」と述べた。「Microsoftは、収支とんとんの状態をゆくゆくは抜け出すかもしれない。しかし、そうなればおそらく、それを機会に小売価格を引き下げて、販売台数増加を狙うだろう」(Rassweiler氏)

Microsoftの「Xbox One」
Microsoftの「Xbox One」
提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]