(編集部注:米CNETによる「PlayStation 4」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は11月26日に公開しています)
ソニーの「PlayStation 4」(PS4)が米国時間2013年11月15日、ついに北米で発売された。2006年にデビューした「PlayStation 3」(PS3)の後継となる待望の次世代機だ。発売までの道のりは、PS4の1週間後に発売されるMicrosoftの「Xbox One」との激しい競争のため、困難で血塗られたものだった。
どちらの新型ゲーム機も、ゲーム市場を牛耳るための独自の戦略を持っている。400ドルのPS4は「買いやすい」次世代機である一方、500ドルのXbox Oneは、野心的にテレビとの統合を目指し、CATVのセットトップボックスを取り込むことを狙っている。
とはいえ、この2つのゲーム機は生き別れの双子のように似ている。どちらも、ハイエンドゲーミングPCに匹敵するほどの強力なHDグラフィック処理能力を持つ。また、どちらも最初からいくつかゲーム以外のストリーミングエンターテインメントアプリが組み込まれており、ローンチタイトルには比較的独占タイトルが少ない点も共通している。さらに、サードパーティーのタイトルはほとんど同じラインアップであり、これには「EA SPORTS」のタイトルや「Call of Duty」「Assassin's Creed」「Battlefield」シリーズの最新作も含まれる。これら3つのタイトルは、PS3および「Xbox 360」ですでに発売済みだ。
PS4とXbox Oneは、共通の欠点も持っている。どちらも後方互換性がなく、前世代機のゲームをプレイすることはできない。PlayStation 3やXbox 360用にそろえてきたゲームは、次世代機では遊べないわけだ。
これが、2013年のクリスマスシーズンで争うことになる2つのゲーム機の状況だ。それでは、一体どちらを買うべきなのだろうか?現時点で、400ドル以上を新型ゲーム機に費やすのは正しいことだろうか?PS3ユーザーは、PS4に買い換えるべきなのだろうか?また、Xbox 360ユーザーはPS4に乗り換えるべきだろうか?
考えるべき点はいくつもある。議論を始めよう。この記事では、ソニーのゲーム機の未来について説明していくことにする。
PlayStation 4の箱に同梱されているのは、電源ケーブル、2mのHDMIケーブル(ようやくだ)、DUALSHOCK 4コントローラ、Micro-USBケーブル(DUALSHOCK 4の充電用)およびボイスチャット用のモノラルヘッドホンだ(ヘッドホンはDUALSHOCK 4に直接接続される。標準的な3.5mmのプラグであれば、他のヘッドホンでも利用できる)。
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