オンラインマルチプレーヤーゲームをプレイするには「Xbox Live Gold(Xbox Live ゴールド)」のメンバーシップが必要となる。この点は以前から変わっていない。しかし、Xbox Oneの基本機能のなかにはXbox Live Goldのメンバーシップが必要となるものが結構あるというのは少しおかしいと感じてしまう。PS4であれば、購入と同時に多くの売り(ゲーム動画の録画やNetflixのストリーミングといった機能)が無償で手に入るのである。
Xbox 360は安価なコンソールであったため、あまり気にならなかったかもしれないが、Xbox OneはPS4と比べて100ドルも高いコンソールである点を考えた場合、基本機能を使用するために年間60ドルというプレミアム費用を支払うのはあまりにも不条理であると感じられる。Goldのメンバーシップがないと、Xbox Oneのチャンネルガイドにある一部の機能すら使用できないのだ。
また、Skypeの利用やクラウドへの保存、ゲーム動画の録画、Uploadアプリの使用にもXbox Live Goldが必要となる。
売りの機能のうち、「SmartGlass」だけはXbox Live Goldのメンバーシップを必要としない。これは携帯電話やタブレットをXbox Oneのサブスクリーンとして動作させるためのアプリだ。SmartGlassは「Windows」や「iOS」「Android」に対応しており、Xbox 360のものとはまったく異なったアプリに仕上がっている。SmartGlassを使えばあなた自身のデバイスからXbox Oneをナビゲートできるようになり、ゲームやメディアコンテンツによってはサブスクリーンのメリットを直接引き出せるようにもなる。筆者は、Xbox One向けのSmartGlassが他のテレビのリモコンとして動作しているデモを目にしたこともある。
SmartGlassのテレビリモコン機能は極めて限定されているものの(テンキーはどこにある?)、その他の機能はとてもクールだ。ゲーム情報、例えば「Ryse: Son of Rome」のプレイ中にその詳細にアクセスしたり、あなた自身のデバイスでゲームを開始することすらできる。
あなたに合っているのは、どちらのコンソールだろうか?断言するのは難しいが、考慮すべき要素はたくさんある。とりあえずは、発売後の状況をしばらく見守るがよいだろう。どちらもまだ対応が必要な不具合が多数残っており、まだ利用可能になっていない機能もある。
次に検討するべき項目はゲームだろう。発売時点での独占タイトル数では、Xbox OneがPS4をわずかであるとはいえ上回っていた。とは言うものの、PS4では今後の数カ月間で独立系のゲーム開発企業からより強力なラインナップが発売される予定である。また、PS4では今後「inFAMOUS: Second Son」といったトップクラスの独占タイトルが発売され、Xbox Oneでは「Titanfall」が発売される予定だ。さらにXbox Oneの先の予定を見てみると、「Quantum Break」や「Sunset Overdrive」「Project Spark」、新作の「Halo」といった多くの独占タイトルが発売される。
価格差を考えた場合、現時点では全体的なお得感という点でPS4に軍配が上がる。「PlayStation Plus」(Xbox Live Goldに相当するメンバーシップ)が持つ利点を考えると特にそうだ。なお、Xbox 360で現在Goldメンバーシップを持っているユーザーはアカウントを移行でき、ゲームスコアやポイントバランスも維持できるようになっている。
また、完璧とは言い難いものの、Xbox OneのKinectによるライブテレビの統合はPS4にはない機能である。このため、ここに目的があるというのであれば、答えは簡単だろう。
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