(編集部注:米CNETによる「Xbox One」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は12月3日に公開しています)
「PlayStation 4」(PS4)の力強いデビューのわずか1週間後、今度は「Xbox One」がスポットライトを浴びた。
「Xbox 360」の発売からちょうど8年後にリリースされたXbox Oneは、リビングルームの司令塔となることを目指している。名前にもその野望が現れている。ゲームから生のテレビ、オンライン動画ストリーミング、友人や家族とのSkypeなど、リビングルームのエンターテインメントすべてをとりまとめる「1つの箱」というわけだ。
この目標を目指すのに大きな役割を果たすのが、第2世代「Kinect」の同梱だ。モーションセンサ、リモコン拡張デバイス、音声コントロール用マイクを兼ねるKinectはオプションではなくなり、すべてのXbox Oneに同梱されている。そしてそれが、このゲーム機がPlayStation 4よりも100ドルも高い理由になっている(一方、Xbox Oneの発表時に大きな批判を受けたデジタル著作権管理(DRM)と、「中古ゲームがプレイできない」という制限は撤回された)。
Xbox Oneの目標は非常に高いが、果たしてこのゲーム機は、その目標に手が届くだけの実力を持っているのだろうか?PS4よりも100ドル高い価格は妥当か?このゲーム機が目指すエンターテインメントとテレビの統合は、しっかり実現されているのだろうか?Xbox 360のユーザーは、今すぐ買い替えるべきだろうか、それとも待つべきか?
読者はこのような疑問をずっと持っていたはずだ。今こそその疑問に答えるべきときだ。
Xbox Oneのパッケージの中には、ゲーム機本体、電源アダプタ、Kinect、6フィートのHDMIケーブル、コントローラ1つ、そしてボイスチャット用のヘッドセット1つが同梱されている。米国で提供されている400ドルのPS4と同じで、Xbox Oneには500ドルの500Gバイトモデル1種類しかない。
Xbox Oneの機能にKinectは不可欠とはいえ、消費者は同梱されているKinectのために100ドル余分に支払うことになるわけだ(もともとKinectは必要不可欠なものだったが、反発が大きく、必須条件から外された)。
PS4には米国でPlayStation Plusサービスの1カ月無料権(およびそれに伴う無料ゲーム)と、オンライン購入に利用できる10ドル分のクレジットが付いてくるが、Microsoftはおまけや無料特典などは提供していない。これは、Xbox Oneでシングルプレイのゲーム以上のことをしようとすれば、「Xbox Live Gold(Xbox Live ゴールド)」のアカウントが必ずと言っていいほど必要になることを考えると、かなり気になる(これについては後編で述べる)。とはいえ、既存のゴールドメンバーは、現在のXbox 360で使用しているアカウントで、追加費用なしにXbox Oneのサービスも利用できる。
Xbox Oneには、8コアのAMD CPU、8GバイトのDDR3 RAM、853MHzのGPUが搭載されている。Xbox OneのスペックはPS4よりもわずかに劣るだけだが、これは前世代でも同じだったことには注意が必要だ。今世代の両ゲーム機のアーキテクチャはこれまでよりも似通っているため、グラフィックの性能はそれほど大きくは変わらないはずだ。
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