筆者が試したXbox Oneのゲームのほとんどは、画質もよく、性能も十分だった。「Dead Rising 3」では、画面上に同時にめまいがするほどの数のゾンビを同時に表示できていた。これは、先代のXbox 360の処理能力では物理的にまったく不可能な量だ。また、「Ryse: Son of Rome」と「Forza Motorsport 5」は、発売時に手に入る専用タイトルの中ではもっとも見た目が良かった。
PS4の場合と同様に、Xbox One用のマルチプラットフォームゲームの多く、特に現世代のゲーム機でも発売されているタイトルは、PS3版やXbox 360版と画質に大きな差はなかった。一部のケース(たとえばEAのスポーツタイトル)では、新しい次世代エンジンを使って、高性能になったハードウェアを活用できるようにしている。とはいえ、大多数のゲームについては、開発会社がシステムに精通するまでは本当の大きな進歩は起きないだろう。これは高性能なゲーム機がもともと持っている性質であって、Xbox OneでもPlayStation 4でも事情は同じだ。
ゲームプレイ中、プレイヤーはゲームを一時停止してゲーム機のOSに戻り、ライブのテレビを見たり、ほかのアプリを開いたり、設定を行ったりすることができる。一時停止されたゲームは、新しいゲームを開始するか、電源が切られるまで維持される。
一部のアプリはゲーム画面内に張り付けることもできるが、これについては後述する。
Xbox Oneでも実績システムが採用されており、OS内のそれぞれのアプリで実績が表示される。各実績はフルスクリーンモードで表示することができ、ゲームによっては、一部の実績がアンロックされた瞬間のゲームの様子が録画される。
Microsoftはこのプラットフォームで独立系ゲーム開発会社をサポートしており、それらの会社のゲームは、Xbox Oneのゲームストアでのみ入手できる。デジタル版のみのタイトルを除けば、すべてのタイトルにはディスク版とデジタル版が提供される。ゲームのデジタル版を購入した場合、どのXbox Oneにログインしても、そのゲームをダウンロードしてプレイできる。ディスク版を購入した場合は、そのディスクを持ち運ぶ必要がある(PS4でも、ゲームのデジタル版とディスク版の共有については同じオプションが用意されている)。
ディスク版、デジタル版を問わず、すべてのゲームはシステムに完全にインストールされる。ディスク版を購入した場合、プレイする際には認証にのみ使われる。
PS4と同じく、Xbox OneにもXbox 360のディスクに対する互換性はない。Xbox 360のクラシックゲームを購入、ダウンロードする機能が今後提供される可能性は十分あるが、これは現時点では願望にすぎない。この件についての公式発表はまだない。
Xbox Oneの発表以来、Microsoftはクラウドコンピューティングの考え方と、それがどのようにゲームの革命につながるかを説明することに注力してきた。筆者らがこれまでに見たローンチタイトルには、目につくような形でクラウドコンピューティングを取り入れたものはなかったが、Xbox Oneのライフサイクルが進んだ段階では、この種の技術を使ったものが登場してくることは確実だろう。
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