「Xbox One」レビュー(前編)--リビングの中心に置く次世代エンターテイメントシステム - (page 2)

Jeff Bakalar (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年11月29日 07時30分

 Xbox Oneの本体はかなり大きく、PlayStation 4ほど洗練されていない。その外見をビデオデッキのようだと表現する人もいる。正直に言って、外見には特に特徴はないが、右パネルのXboxのロゴは見ていて不思議に魅力的に感じる。

 また、Xbox Oneは、大きな電源アダプタが必要になるというXbox 360の欠点を受け継いでいる。これに対し、PS4は電源ユニットを本体内部に収めることに成功している。

 Xbox Oneは重さ8ポンドで、大きさは幅13.5インチ(約343mm)、奥行き10.4インチ(約264mm)、高さ3.2インチ(約81mm)だが、奥行きはPS4(275mm×305mm×53mm)よりも小さい。PS4とは違い、Xbox Oneに内蔵されている500Gバイトのハードディスクは、ユーザーが交換することはできない。Xbox Oneの無線通信には、802.11nとWi-Fi Directがあるが、Bluetoothは内蔵されていない。

 ケースには、上面と側面に空気を取り入れる通気口がある。Xbox Oneは常時電源をオンにしておくように設計されているが、これはケーブルテレビのセットトップボックスとテレビの間に入れることを前提としているためだ。筆者は自宅に帰った時にこのゲーム機を頻繁に使用してみたが、音が静かであることには驚かされた(ジェットエンジンのようなXbox 360の音とは大違いだ)。


 Xbox OneにはKinect 2.0が同梱されており、PS4の「PlayStation Camera」(60ドルの周辺機器)と比較すると、ずっと緊密にOSに統合されている。Kinectがなくても操作は可能だが、Microsoftは最初の設定時にこのデバイスを接続することを強く推奨している。このカメラ兼マイクは、古くからある大型のホッチキスよりもやや大きいくらいであり、置き場所を見つけるのはそれほど難しくないはずだ。ただし、PS4のカメラとは違って、Kinectはテレビの上に置くことはできない。このため、画面の下にサウンドバーを置いている人は、置き場所に困るかもしれない。

 電源を入れると、Kinectの前面から3つの赤外線ビーコンが出ているのに気づくはずだ。実際、Xbox Oneは赤外線でコマンドの送受信を行うことができる。これは、テレビやオーディオ、サウンドバーなどを(ある程度)制御することができると同時に、標準的なユニバーサルリモコンからのコマンドも受信できることを意味している(PS4では、カメラをつないだ場合でもこの機能は利用できない)。ただし、Xboxの操作コードのデータベースは完全ではない。筆者らの経験では、よく出回っているテレビがコントロールできないケースもいくつかあった。

 背面にはいくつものポートが並んでいる。HDMI入力と出力(ライブテレビの統合用)、光デジタルオーディオ出力、2つのUSB 3.0ポート(左側面にある1つを合わせると、全部で3つ)、Kinect接続インターフェース、赤外線発光器用のポート、そしてイーサネットのポートだ。赤外線発光機用のポートは、Kinectと操作したいAVデバイスの間で視線が通っていない場合(キャビネットの裏側にあるなど)に使用する。そういう場合は、ゲーム機からそれらのデバイスまで配線を延ばし(同梱されていない)、デバイスが赤外線コマンドを受け取れるようにしてやる必要がある。

 Xbox OneはXbox 360やPlayStation 3および4とは異なり、横置きにしかできない。また、Xbox OneはHDMIを使ってデジタル信号で接続するしかなく、標準画質のテレビでは使えない。

提供:Sarah Tew/CNET
提供:Sarah Tew/CNET

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