Microsoftは、モーション検知と音声認識を可能にするKinectにすべてを賭けていたようだが、ゲームファンのコミュニティーからの猛反発にあった。確かに、Xbox Oneを動作させるのにKinectは必須ではないが、それでもKinectは体験に深いレベルで組み込まれている。
Xbox OneはKinectと音声だけでほぼ完全に操作可能だが、イライラさせられる場面もないわけではない。Kinectはいつでも正確に音声コマンドを認識できるわけではない。命令を何度もはっきり発音し直していると、コントローラなら数秒で済む操作も、ずっと時間がかかることもある。
Kinect 2.0ではいくつかの新しい音声コマンドとジェスチャーコマンドが導入されたが、どれも慣れるにはそれなりに時間がかかる。実際、Microsoftは筆者に、30の新しいボイスコマンドと、5つの新しいジェスチャーコマンドが載ったリストをくれた。
音声操作がうまくいくと、Kinectはとても爽快な「アハ体験」を与えてくれる。電源を入れるといった簡単な作業でさえ、コントローラなしでできるのを1度体験してしまうと、それがない状態には戻れなくなる。
Xbox Oneは、顔を見せるだけでログインすることができる。より正確に言えば、6つまでの顔で、6人までログイン可能だ。コントローラをオンにすると、どのプレイヤーがどのコントローラを持っているかが認識される。これは巧妙で効果的なトリックだ。特に、複数のユーザーが1台のゲーム機を共有している時には役に立つ。
普段使っている自宅のもの以外のXbox Oneにログインした場合、そのユーザーがコントローラのホームユーザー(Homeボタンを押すことを意味する)である場合のみ、自分のコンテンツを利用できる。別のユーザーがHomeボタンを押せば、その人がそのゲーム機を操作する権利を得る。これは、どのゲームやセーブデータが利用できるかにも影響する。基本的に、Xbox Liveアカウントは、ユーザーの移動先に付いてくる。Xbox Liveアカウントについては、後ほどもう少し詳しく説明しよう。
Skypeアプリの利用は、非常に素晴らしい体験だ。Kinectのセンサは機械的に動くものではないが、部屋の人数に応じてズームインやズームアウトすることができる。Skypeの動画フィードは、ユーザーの骨格を追跡することによって、ビデオ会議中に全員が画面内に収まるように調整してくれる。SkypeはOSに上手に組み込まれており、独自の音声コマンドに応答する。
Xbox Oneのインターフェースが、「Windows 8」のタイルを使ったデザインに似ていることは否定できない。特に、ユーザーが画面に項目をピン留め出来るところは似ている。アプリやゲームから、特定のアルバムや映画、テレビ番組まで、ほとんどあらゆるものをピン留め可能だ。ユーザーはテーマカラーを選ぶことができ、画面をある程度カスタマイズできる。
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