iFixitが米国時間11月21日に公表した分解調査結果において、Microsoftのオールインワンエンターテインメントマシンである「Xbox One」は修理のしやすさで10段階中8の評価を獲得した。実際、iFixitの分解チームにとって、作業はソニーの「PlayStation 4」(PS4)よりもやや容易だったという。
「ほんのわずかの工具でゲーム機全体を分解することができた。本体を開ける作業は『Xbox 360』に似ているが、Xbox 360よりもずっと簡単である」と同社のレポートには記されている。「内部はクリーンで無駄のないモジュール設計になっており、ドライブ、ファン、ヒートシンク、無線ボード、フロントドーターボードを簡単に交換することができる」(iFixitレポート)
Xbox Oneの外観に対する批評家らの評価はほぼ例外なく否定的で、PS4よりも高さがあること(そしてXbox 360よりもかなり大きい)と、巨大なVCRと同程度の魅力しかないことが指摘されている。しかし、外観がすべてというわけではなく、Xbox Oneは単なるゲーム機ではないため、セットトップボックスとしての機能と非常に高度なエンターテインメント機能が追加されていることを、それに勝る利点だとみなすユーザーにとっては、その大きな箱型の外観もバランスが取れたものだ。
PS4とXbox Oneの内部におけるもう1つの大きな相違点は、ハードドライブである。どちらのゲーム機のソフトウェアにおいても、プレーヤーは新しいゲームをシステムのHDDにインストールすることが求められる。しかし、ソニーはユーザーによるドライブの交換を可能にしているのに対し、Microsoftは交換を不可能としており、プレーヤーはUSB 3.0ポートを介した外付けストレージを使用しなければならない。HDDに手を加えれば保証を失うことになるとiFixitは指摘している。
iFixitの分解チームは、「朗報は、標準の2.5インチSATA IIドライブであることだ」と付け加えている。「ただし、Xbox Oneが未フォーマットのSATAハードドライブを認識するかどうかは不明である」という。後半の情報は、保証を失ってもいいからXbox Oneを改造しようという人にとっては不安要素かもしれない。分解が無駄に終わり、使用できない余分なHDDが残ることになる可能性があるからだ。
Xbox OneのカスタムSoC(System On Chip)集積回路も注目に値する。x86アーキテクチャの「Jaguar」CPU8コアや「AMD Radeon Graphics」GPUを搭載することは、今やPCゲームでは一般的な構成である。
Xbox Oneが今回、10段階中8の評価を獲得したことは、外観は大きな箱型であるとはいえ、ますますハードウェアを拡大していくであろうマシンを、非常に統合性に優れたユーザーフレンドリーな形で構築することにMicrosoftが成功したことを実証している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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