(編集部注:米CNETによる「Nexus 5」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は11月19日の公開を予定しています)
ようやく、「Nexus」の名にふさわしい「Android」のスマートフォンが登場した。「Nexus 5」は高速で美しく、機能も豊富であり(LTEを含む)、GoogleのエコシステムとAndroidの真の力を示すデバイスに仕上がっている。また、「Google Play」ストアで349ドル(16Gバイト)、399ドル(32Gバイト)という価格は、ほかのトップクラスのスマートフォンと比べて約250ドル安い。これは、予算の有無(あるいはAndroidのファンであるかどうか)に関わらず、大きな差だ。
「Snapdragon 800」プロセッサと1080pのタッチスクリーンを持つNexus 5は、メインメニューだけでも魅力的なところが数多くある。しかし、やはり一番注目すべきは、「Android 4.4」(開発コード名「KitKat」)だろう。KitKatには目立った新機能こそないものの、Googleの多様なサービスとより深いレベルで統合されているほか、以前から指摘されていたAndroidの断片化による問題を解決することを目指している。
この価格は、Nexusを評価することを難しくしている。これは最高の低価格スマートフォンと考えるべきか、それとも高スペックのミドルレンジのデバイスだと考えるべきか。気まぐれなカメラや比較的暗い画面は、400ドルならば許されるのか、それとも、Googleの主力スマートフォンには、もっと高いレベルのものを期待すべきなのか。確かにこれは、「Nexus 4」や「GALAXY NEXUS」と比較すれば、主力と呼ぶにふさわしいデバイスだが、それ以上のことを言うのは難しい。
Nexus 5をどう位置づけるにせよ、1つだけ確実に言えることがある。このスマートフォンのスペックは確かにハイエンドであり、問題点もあるが、信頼できるパフォーマンスがその魅力をさらに高めているということだ。私見では、Nexus 5で重要なのは、市場に出回っている中で最高の、ロックされていないスマートフォンだということだろう。
詳しいレビューに立ち入る前に、Nexus 5はPlayストア以外にも、キャリアからも入手できることを念のため指摘しておきたい。米国ではSprintとT-Mobileから入手可能で、前者では契約ありの場合で49.99ドルで入手できる。Nexus 5はAT&Tのネットワークでも利用可能だが(AT&Tの店舗では売っていないが)、残念なことに、Verizon Wirelessのユーザーは仲間はずれにされている。(訳注:日本ではイー・アクセスからも入手できる)。
Googleの最新のNexusは、これまでと同じミニマリストの美学を受け継いでいる。しかし、その直線的なエッジと鋭角カーブのおかげで、先代よりも風格があり、飾らない雰囲気になっている。例えば、以前のようにディスプレイの端からなめらかに丸く端末の側面につながるのではなく、本体の端で直線的に切り落とされるデザインになっている。
このデバイスの大きさは、高さ5.43インチ(137.84mm)、幅2.72インチ(69.17mm)だ。先代モデルよりも薄く、軽くなっており、厚さは0.34インチ(8.58mm)、重さは4.8オンス(136g)になった。Nexus 5は持ちやすく、手にするとしっかりしており、緻密な感じがする。テーブルの上に画面を上に向けて置いた状態では、HTC「One」のように、背面に丸みがあるため、手に取りやすい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果