グーグルは11月1日、米国時間10月31日に発表した新スマートフォン「Nexus 5」を日本でも発売した。Google Playストアを通じて購入できる。ストレージが16Gバイトと32Gバイトのモデルが用意され、価格は16Gバイトモデルが3万9800円、32Gバイトモデルが4万4800円。イー・アクセスからも11月中旬より販売を開始する。
Nexus 5は最新のAndroid 4.4(コードネーム:KitKat)を搭載。5.0インチのフルHDディスプレイでGorillaガラス3も採用。解像度は1920×1080ピクセル。2.26GHzのクアッドコアCPU「Snapdragon 800」を採用し、4G LTEにも対応している。重量は130gでサイズは幅約69.17mm×高さ約137.84mm×厚さ約8.59mm。ブラックとホワイトの2色が用意されている。
カメラは集光性能を56%アップさせたほか光学式手ぶれ補正を搭載。さらに高速で撮影した複数の写真を合成するHDR+モードにより、よりきれいな写真が撮影できるとしている。
Android 4.4の新機能としては、例えば、レストランなどの店名を検索するだけでGoogleマップに登録された電話番号から電話をかけることができる。逆に店舗から電話がかかってきたとき、どの店舗からかかってきたのかを、Googleマップの情報から自動的に表示する。ハングアウトを利用して直接テキストメッセージを送受信できたり、待ち合わせ場所や自分の居場所をマップに表示させ、ハングアウトで相手に送る機能も用意している。
グーグルのエンジニアリングディレクターであるクリス・ヤーガ氏によれば、Android 4.4の特長は、ユーザーが見た目にもエクスペリエンスを感じられるほど美しく魅力的であることや、いたるところでGoogleの知能や特性が活用できること。そして、より多くのユーザーにアプローチできるように、OEMメーカーが多様な端末を作りやすく、動作しやすいバージョンにしたことだという。
インドやブラジル、インドネシアなどの新興国市場において、Androidのアクティベーションの状況は、世界の平均成長率よりも3倍の早さで伸びている。その一方で流通している約4分の1が、いまだ512MバイトのRAMを搭載した端末となっており、Gingerbreadと呼ばれるAndroid2.3しか使えない状況になっているという。
通常、新たなプラットフォーム向けに開発したソフトウェアを動作させるには、以前のものと同等、またはそれ以上のスペックが必要となるが、今回は「より小さく、より薄く」をテーマに、RAMの制限があるような端末でも最新のバージョンが動作するように開発を進めたとしている。
Android 4.4の投入により、新興国を中心に数億台の端末で最新バージョンの動作が可能となり、アプリ開発者がより多くのユーザーにアプローチができ、収益の機会が広がるという見方を示した。
Nexus 5に関してもシンプルなデザインで、軽量かつ薄いなかでもパフォーマンスは落ちていないこと、また「私たちのデバイスは、ハードウェアもソフトウェアもベストの製品であり、Googleの知恵も搭載されている」とアピール。Google Playストアとイー・アクセスから発売される端末は同じもの。ただし、SIMロックについてはGoogle Playストア版はフリーとなっているが、イー・アクセス版については「キャリアのことはわからず、こちらからは回答できない」とした。
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