Nexus 5には、2.26GHzクアッドコアのQualcomm Snapdragon 800プロセッサ(LGの「G2」やサムスンの「GALAXY Note 3」で採用された超高速なCPU)と450MHz「Adreno 320」 GPUが搭載されている。これらを内蔵したNexus 5は、強力なパワーを備えている。高速なGALAXY S4やHTCのOneがSnapdragon 600しか積んでいないことを考えば、これがいかにすごいかがわかるだろう。
また、2300mAhのバッテリと2GバイトのRAMを持ち、802.11 a/b/g/n/nc(2.4GHzおよび5GHz)のデュアルバンドWi-Fiをサポートしている。さらに、Bluetooth 4.0 LE、近距離無線通信(NFC)を持ち、ワイヤレス充電機能を内蔵している。これまでのNexusシリーズのスマートフォンと同様に、Nexus 5にはmicroSDカードスロットがない。
当然ながら、Nexusには最新版のAndroidが搭載されている。OSの断片化を最小限にとどめ、Android 4.4 KitKatに対応できるデバイスの数を増やすため、GoogleはこのOSのサイズを512Mバイトまでスリム化した。比較すると、これはAndroidの前のバージョンである「Android 4.3」(開発コード名:「Jelly Bean」)よりも16%小さい。これは、Nexus 5だけに限ればあまり重要なことではない。しかし、もしGoogleがデバイスメーカーに影響を与え、2014年には1つのバージョンのAndroidだけが出荷されるようにすることが可能なら、KitKatは過去のAndroidのアップデートでもっとも重要なものになるかもしれない。
ほかの機能については、大きな変化は少ないが、目立った変更もいくつかある。以下では、一般ユーザーが興味を持ちそうなものを3つ挙げたが、Googleは開発者に対しても新たな機能を提供しており、例えば画面の録画やワイヤレス印刷のフレームワークなどが追加されている。
検索可能なダイアラー
電話アイコンをタップした時に最初に表示されるのは、ダイアルパッドではなく、よく使われる連絡先になった。このリストに自分の好きな連絡先を手動で追加することもできるが、スマートフォンがよくかける番号だと判断したものを自動的に追加することもある。
また、ダイアラーの検索機能の対象は、連絡先以外にも広げられた。今では近隣の場所や店舗の電話番号も調べられるようになっており、Googleは関連性と位置情報に基づいて最善の検索結果を返してくる。たとえば「Super Duper」などの具体的な名前を入力すると、自分の付近にあるSuper Duper Burgerの電話番号がいくつか表示される。また、より意味の広い「コーヒー」や「ジム」といった言葉も使うことができ、この場合も近くにある関連する場所の名前が出てくる。
米国の電話には、各数字にアルファベットが割り振られているが、数字に変換できる単語を入力した場合も(例えば1-800-FLOWERSなど)、ダイアルパッドで数字を入力したのと同じように変換してくれる。(たとえば、「disestablishment」に対応する番号は3473782254746368になり、「Lynn」であれば5966になる)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス