筆者は部屋の明かりをすべて消して、GALAXY S4、HTC One、AppleのiPhone 5sと、このデバイスを並べてみた。ここでは画面の明るさを最大にし、各画面には白いサンプル画面を表示させておいた。iPhone 5sは、サイズこそ小さいものの、色はもっとも白に近くて明るく、Oneがそれに続いた。しかし、Nexus 5の画面は、ほかのデバイスと比較すると、ややぼんやりして見えた。一方、GALAXY S4の白色のサンプルは驚くほど青く見えた。これは、AMOLEDディスプレイを使用しているためだ。
その一方で、黒を表示するテストでは、GALAXY S4が大差で勝利を収めた。GALAXY S4のスクリーンは、深く暗い色を表現することができ、それにiPhoneとNexusが続いたが、どちらもやや青みがかって見えた。このテストで最も成績が悪かったのはOneで、黒はやや紫がかった色に見えた。
画像や動画を表示した際の、全体的な色調の善し悪しは、ユーザーの好みによるだろう。彩度とコントラストが高いGALAXY S4の色彩を好む人もいるだろうが、正確さにこだわるのであれば、OneかiPhoneが優れている。Nexusも実際に近い色を表示できていたが、ほかのデバイスほど鮮やかではなかった。また、これらのデバイスを異なる視点から調べていた時、筆者はNexus 5のディスプレイの上にグレーの膜がかかっているように見えるのに気づいた。このために、ほかのものよりも色が青みがかって見えている。
繰り返し言うが、一般的な使い方をする限り、Nexus 5のスクリーンは十分に素晴らしい。その欠点は、ほかの主力スマートフォンと並べて比べた時にだけ気づくレベルのものだ。一般のユーザーにはそのようなチャンスはないため、Nexus 5のスクリーンが持つこれらの微妙な違いには気づかないだろう。
日常的な使われ方では、このディスプレイは十分なはずだ。感度はよく、「SwiftKey」を使ったタイピングは正確で、タッチに対する応答性も抜群だ。アプリのアイコンや文字、HDの動画などはスムーズでくっきりと映り、デフォルトで設定されているKitKatの壁紙は、驚くほど鮮明に見える。
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