米国では以前から、スマートフォンなどのモバイル端末を標的とした路上での凶悪な強盗事件が問題となっている。そんな中、ニューヨークとサンフランシスコの捜査当局幹部が6月中旬にAppleやGoogleなどのメーカー各社と会談することが判明した。会談では、盗まれた端末を使用できなくする「キルスイッチ」など、技術的な解決策の可能性が議論される予定だ。
サンフランシスコ地区の地方検事を務めるGeorge Gascon氏は米国時間6月5日に発表した声明で次のように述べた。「2012年には160万人の米国人がスマートフォンの窃盗被害に遭っており、これは全国的な大問題になっている。他の種類の犯罪と異なり、スマートフォンの窃盗はシンプルな技術的解決策で根絶できる可能性がある」
Gascon氏とニューヨーク地区の地方検事のEric Schneiderman氏は6月13日にニューヨークでApple、GoogleおよびMotorola、サムスン、Microsoftの担当者と会談を行う予定だ。Schneiderman氏は5月13日に各社に書簡を送り、その中で企業側に対し、自社製端末の安全性を高めて窃盗犯から保護するために、どのような取り組みを行っているか情報を提供するよう求めた。また、5月の初めにはThe New York Timesがこの問題への注意を喚起する記事を掲載している。
Schneiderman氏は5日付の声明で次のように述べている。「携帯端末の窃盗は最も急速に増加している路上犯罪であり、しかも事件は凶悪化の一途をたどっている。今こそメーカー各社は、われわれの生活を変えた端末を作成する上で発揮してきた革新性を活用し、この問題の解決に取り組むべきだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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