Macの概要とログイン方法を知り、新しいインターフェースとDockに慣れたユーザーが最初にやってみたいと思うことは、インターネットへの接続だろう。ネットワーク管理者がインターネット接続の設定を行っているのであれば、Windowsにおける「Internet Explorer(IE)」に相当する「Safari」の起動方法を教えてほしい。ウェブブラウザから利用するクラウドベースのアプリケーションのほとんどは、Safariとの互換性も備えているはずだ。
SafariもIEと同様に、タブを使用できるブラウザである。Appleはさらに、「iCloud」サービスを介することで、複数のデバイス間でブックマークや「リーディングリスト」、オープンしているタブなどの同期を可能にしている(Windows上のIEとの間でもブックマークの同期は可能となっている)。
ウェブ閲覧ができるようになったのであれば、次はおそらく、電子メールの送受信を行いたいという要求が出てくるはずだ。Macを使用する場合、「Microsoft Exchange」が稼働する「Outlook Web Access」サイトにSafariを使ってアクセスし、ウェブインターフェース経由でPOP3やIMAPによる電子メールアカウントを利用することができる。とは言うものの、ユーザーの多くはOS Xに搭載されている「メール」プログラムから電子メールを利用したいと考えるはずだ。メールは、デフォルトでDock上に配置されており、その設定は他の電子メールクライアントとあまり変わらない(新たなアカウントを追加するには「環境設定」の「アカウント」で表示されるウィンドウ内のアカウントセクション下部にある「+」をクリックする)。なお、メールはExchangeやPOP3、IMAPによるメールボックスをサポートしている。またAppleは、設定を簡単に行えるよう「Mail Setup Assistant」というページも用意している。
OS Xに搭載されている「連絡先」と「カレンダー」は、Macサーバや、Microsoft Exchangeサーバとも簡単に連携させることができる。ユーザーの既存アカウントは「システム環境設定」の「メール/連絡先/カレンダー」から設定できる。ユーザーのアカウントを企業やサードパーティーがホストするサーバに関連付ければ、Windowsを使っていた時のように、連絡先や予定、電子メールだけでなく、タスクやTo Doリストといった情報もMac上で同期されるようになる。
Macを使っているうちに、他のシステムがホストしているフォルダやファイル、共有リソースにネットワーク経由でアクセスしたいというケースが出てくるはずだ。Mac同士のファイル共有は簡単である(Appleによるファイル共有の説明はこのページにある)。しかし、Windowsが稼働しているワークステーションやサーバがホストしているファイルやリソースを共有したいという場合も多いはずだ。幸いなことに、適切な権限を持ったユーザーであれば、こういったファイルにも迅速かつ容易にアクセスできる。
Windowsに接続する場合(Appleもウェブサイト上で接続方法を解説している)、Macの「Finder」(Dock上にある)をオープンし、「移動」をクリックして表示されるメニューから「サーバへ接続...」を選択し、ホストのアドレス(smb://FS01やsmb://192.168.1.2など)を「サーバアドレス」欄に入力した後で「接続」をクリックするという手順になる。この後、ユーザーは指定した共有リソースに接続するために、適切な権限を持ったユーザー名とパスワードを入力するよう求められる。後は、正しい認証情報を入力するだけで、ネットワーク共有に接続され、ディレクトリとしてマウントされるため、MacのFinderウィンドウから簡単にアクセスできるようになる。
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