スマートフォンが普及したおかげで、ユーザーは待ち受け画面内でアプリケーションにタッチするだけでプログラムやアプリケーションにアクセスできるというインターフェースに慣れ親しんでいる。このため、今やほとんどのユーザーはアイコンをタップすればプログラムの選択やアクセス、オープンが行えると理解している。AppleはLaunchpadによって、こういった機能をコンピュータのデスクトップ上に実現している。Launchpadを利用する際には、Appleの「Magic Trackpad」のようなトラックパッド上で簡単なジェスチャー(親指と3本指でピンチ)を行うか、Dock上のLauchpadアイコンをクリックすることになる。これですべてのアプリケーションが画面全体にアイコンとして表示される。後は、起動したいアプリケーションのアイコンをクリックするだけだ。この機能はMacでは古くから搭載されているものだが、Windowsを搭載したノートPCやデスクトップPCを使ってきたユーザーにとっては(Windows 8に慣れていない限り)なじみのないものであるはずだ。
ソフトウェアの選定やインストール、メンテナンスといったプロセスは変わりつつある。Windows環境を導入している企業のIT部門はこれまで、店頭でソフトウェアを購入したり、ボリュームライセンス契約を締結することで開発や購入、割り当て、インストール、アクティベート、配備、設定を行った後、ソフトウェアのメンテナンスやアップデートを行っていく必要があった。Appleの革新的なApp Storeは当初、「iPhone」や「iPad」といった「iOS」製品向けに提供されていたものの、すぐにMacも対象とするようになり、今では企業におけるソフトウェアアプリケーションの選定や配備、メンテナンスの方法を変革するに至っている。
ユーザーには、「Pages」や「Keynote」「Numbers」、写真やビデオの編集プログラム、ソーシャルメディアユーティリティ、その他のツールといったアプリケーションを自社がどのようなかたちで購入、配備するかというちゃんとした手順を理解させておくべきだ。法人向けのiTunesアカウントを使用している会社がある一方で、自社専用のアプリストアを立ち上げている会社もある。ユーザーがアプリケーションを入手するための正しい手段を理解していれば、すべてのソフトウェア配備作業とメンテナンス作業の標準化が守られることになるというわけだ。
Windows環境と同様に、管理者はポリシーを使用することで、ユーザーが変更できるシステム設定やコンフィギュレーションに制限を加えられるようになる。また、ユーザー側で変更可能な項目については、OS Xの「システム環境設定」を用いることになる。これはWindowsで各種設定の変更機能を提供しているコントロールパネルよりも使いやすいものとなっている。
Appleは容易に、かつ細かくOS Xのインターフェースをカスタマイズできるようにしている。各メニューには分かりやすい見出しが付けられており、ラジオボタンの選択肢は直感的だ。また、チェックボックスの選択肢も整理されている。さらにディスプレイ設定の調整、あるいはマウスやトラックパッドの細かい設定といった、頻繁に変更したくなる設定も簡単に行えるようになっている。
「システム環境設定」について簡単に説明する際には少なくとも、多くのユーザーが自らの嗜好に合わせるためにカスタマイズするであろう「デスクトップとスクリーンセーバ」と「Dock」「通知」「ディスプレイ」という4つの設定要素についても説明するようにしてほしい。
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