2012年のモバイル市場--RIMの動向やLTEなど5つの予測 - (page 2)

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年12月28日 07時30分

 2012年、AT&Tは4G LTEを大々的に宣伝するようになるだろう。同社は既にある程度4G LTEのコマーシャルに着手しているが、サービス対象の都市が増えるにしたがって、より多くのコマーシャルが流れるはずだ。

 では、このことは何を意味しているのだろうか。筆者が求めるLTEスマートフォンは、バッテリが切れてパニックになることを心配せずに、1日中使えるものだ。統合されたチップ(より効率的な設計によって複数の携帯電話電波を統合するもの)が登場することで、デバイスの性能向上につながるはずだ。

 Verizon Wirelessは、2012年に同社のスマートフォンのほぼすべてがLTEに対応すると既に述べている。AT&Tの製品ポートフォリオでもLTEが大勢を占めるようになると考えていいだろう。Sprint Nextelも2012年に同社独自のLTEネットワークを稼働させる予定で、第2四半期にLTE対応デバイス15機種をローンチする計画だ。

 LTEは医療機器や自動車、ビデオ監視システムなどのデバイスにも拡大するだろう。通信事業者はこれらのネットワークに莫大なお金を注ぎ込んだ。今後はそれらを活用していくはずだ。

Windows Phoneが躍進する

 これはどちらかというと希望的観測である。というのも、「Windows Phone」が市場でどう受け止められるかはまだ不透明だからだ。Microsoftは1年目で多くの困難に見舞われたが、2年目はもっと良い結果を残したいと考えている。主要パートナーのNokiaが存在感を発揮しようと意気込むなか、International Consumer Electronics Show(CES)はWindows Phoneにとって非常に重要なイベントになるかもしれない。

 「Lumia 710」を販売するというT-Mobileの決定は少し残念なものだったが、多くの人は、より大きな注目を集めているLumia 800のLTE対応版をAT&Tが発表すると予測している。Microsoftは、通信事業者のより強力なサポートと、2010年のような単発の宣伝ではなく今後数カ月にわたるより継続的なマーケティングを期待しているという。同社はLTE対応に加えて、次期ソフトウェアアップデートである「Tango」を可能な限り迅速に進めていく必要がある。

 ほかの多くのベンダーがAndroidを採用するなかで、Nokiaは最初の主力Windows Phoneデバイスを開発する責任を担う可能性がある。それがLumia 800だと言うつもりはない。Nokiaはさらにハイエンドのモデルを含む広範な製品群の発表を既に示唆している。そのデバイスは、ようやく消費者の関心をひくものになるだろう。関心を持った消費者にはうれしい驚きが待っているはずだ。


LTEは2011年前半、Verizonの大規模なイベントで華々しいデビューを飾った。2012年はAT&Tがこれに続くだろう。
提供:Verizon Wireless

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